西田拓也
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5歳の時に父が買ってきた本を読んで将棋を始めた[1]。
2003年、京都市立東和小学校6年時に第28回小学生将棋名人戦でベスト4(西日本大会で里見香奈に勝利し決勝大会に進出したが、準決勝で杉本和陽に敗退)[2]。
中尾修指導棋士七段に教わり、中尾の弟弟子の森信雄門下となり2005年4月に関西奨励会入会[3]。
三段リーグには2008年の第44回から参加。なかなか四段昇段を決められず、年齢制限が間近に迫る中、研究会への参加頻度を減らし一人での研究時間を増やしたことが転機となり[4]、17期目の第60回では、三段リーグ史上初となる、開幕局から14連勝を記録し、2017年2月4日に行われた例会で2位以内を確定させ、最終日を待たずに四段昇段を決めた[3]。最終成績は15勝3敗(同時昇段は12勝6敗の杉本和陽)[1]。
2017年10月22日、第7期加古川青流戦決勝三番勝負で、前期優勝者の井出隼平四段を2勝1敗で破り棋戦初優勝を果たした[5]。
2020年度の朝日杯将棋オープン戦では予選を勝ち抜き本戦へ進出。本戦では千田翔太(前回優勝者)と深浦康市を破り、四段でのベスト4進出を果たすも、準決勝で三浦弘行に敗れた。
勝数規定により、2021年2月19日付けで五段に昇段[6]。
2022年2月10日、第80期順位戦C級2組10回戦で本田奎に勝利し9勝0敗となり、最終局を待たずしてC級1組への昇級を決めた。昇級日となった2月10日は、師匠である森の誕生日であり、昇級直後のインタビューにて「師匠には心配をかけてばっかりで、いい報告ができると思うと嬉しいです」と語った[7]。
2024年度、第74期王将戦の一次予選および二次予選を勝ち上がり、自身初の挑戦者決定リーグ入りを果たした。リーグでは最終的に5勝1敗の好成績を収めるも、同成績で並んだ永瀬拓矢との挑戦者決定プレーオフで敗れ、挑戦権の獲得には至らなかった。
2025年度、第75期王将戦挑戦者決定リーグでは、4勝2敗で2位となりリーグ残留を果たした。第84期順位戦C級1組は最終戦まで8勝1敗の2位でありながら最終戦で負けると逆転で昇級を逃す状況だったが、三枚堂達也に勝利し、9勝1敗の2位となりB級2組へ昇級を決めた。
棋風
人物
- 奨励会の頃から、インパクトのある独特の黒縁眼鏡で知られる。師匠の森信雄は、「和服姿は若旦那風」との寸評を述べている[9]。
- ポケモン好きで、「厨ポケ狩り講座」など有名どころのポケモン実況動画はほとんど見ていると語っている[10]。印象に残っている映画として「劇場版ポケットモンスター キミにきめた!」を挙げ、「好きなポケモンを三匹教えてください」という質問には「ママンボウ、ラティオス、スターミーですかね」と答えている[11]。
- 趣味はカラオケ。好きな歌手はaiko、いきものがかり、西野カナ[12]。
- 地元の京都で行われた王座戦の解説でABEMAの中継に現地から出演した際、スタジオにいる同門の室谷由紀から「西田先生はスイーツ好きなんですよね。京都のおすすめは?」と聞かれたが、「すみません、申し訳ないんですけど実は和菓子が苦手で…」と告白した[13]。
- 2022年の第5回ABEMAトーナメントでは兄弟子の糸谷哲郎からドラフト2巡目で指名され、糸谷、黒沢怜生とチーム「乾坤一擲」を結成。チーム力を高めるため火渡りや滝行に挑戦したが、本戦トーナメント2回戦で敗退した[14]。
- ABEMAトーナメント2023では、大会初出場でリーダーを務める弟弟子の千田翔太から1巡目で指名され(増田康宏、近藤誠也をくじ引きで外したことによるハズレハズレ1巡目)、2巡目指名の現役最年少棋士・藤本渚とチームを結成。
- ABEMAトーナメント2025では、菅井竜也がリーダーを務めるチーム菅井のメンバーとして藤本渚と共に出場し、準決勝まで進出した。同番組のエンディングテーマ曲は「The Power Within」という曲だったが、その歌詞の一部(「Unleash the power」)が「西田パワー」に聞こえるという空耳が視聴者の間に広まり、エンディング放送時はABEMAのコメント欄がその空耳で埋め尽くされることがあった。この空耳については西田本人が認知していることを示唆した[15]。
エピソード
幻の1日二段階昇段
2020年度の第14回朝日杯将棋オープン戦にて、西田は準決勝まで勝ち上がり、この時点で四段昇段後から99勝あげた状態だった。朝日杯将棋オープン戦の準決勝と決勝は同日に行われるため、準決勝に勝利すれば四段昇段後に100勝(勝数規定)で五段に昇段し、さらに決勝に勝利すれば五段昇段後の全棋士参加棋戦優勝となり六段に昇段するという状況だったが、準決勝で三浦弘行に敗れ、1日二段階昇段は幻となった。その後の対局で勝利をあげ年度内に五段昇段を果たしたものの、そこから六段昇段まで4年以上かかってしまった。
昇段履歴
主な成績
棋戦優勝
- 加古川青流戦 1回(第7期 = 2017年度)
在籍クラス
| 開始 年度 |
順位戦 出典[18] |
竜王戦 出典[19] | ||||||||||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 期 | 名人 | A級 | B級 | C級 | 期 | 竜王 | 1組 | 2組 | 3組 | 4組 | 5組 | 6組 | 決勝 T |
|||||
| 1組 | 2組 | 1組 | 2組 | |||||||||||||||
| 2013 | 四段昇段前 | 27 | 6組三段 | -- | 0-1 | |||||||||||||
| 2014 | 四段昇段前 | 28 | 四段昇段前 | |||||||||||||||
| 2015 | 四段昇段前 | 29 | 四段昇段前 | |||||||||||||||
| 2016 | 75 | 四段昇段前 | 30 | 四段昇段前 | ||||||||||||||
| 2017 | 76 | C249 | 7-3 | 31 | 6組 | -- | 0-1/昇1-1 | |||||||||||
| 2018 | 77 | C212 | 8-2 | 32 | 6組 | -- | 2-1/昇0-1 | |||||||||||
| 2019 | 78 | C207 | 8-2 | 33 | 6組 | -- | 1-1/昇2-1 | |||||||||||
| 2020 | 79 | C204 | 4-6 | 34 | 6組 | -- | 1-1/昇2-1 | |||||||||||
| 2021 | 80 | C233 | 9-1 | 35 | 6組 | -- | 0-1/昇3-1 | |||||||||||
| 2022 | 81 | C129 | 4-6 | 36 | 6組 | -- | 1-1/昇1-1 | |||||||||||
| 2023 | 82 | C122 | 6-4 | 37 | 6組 | -- | 0-1/昇2-1 | |||||||||||
| 2024 | 83 | C113 | - | 38 | 6組 | -- | - | |||||||||||
| 順位戦、竜王戦の 枠表記 は挑戦者。右欄の数字は勝-敗(番勝負/PO含まず)。 順位戦の右数字はクラス内順位 ( x当期降級点 / *累積降級点 / +降級点消去 ) 順位戦の「F編」はフリークラス編入 /「F宣」は宣言によるフリークラス転出。 竜王戦の 太字 はランキング戦優勝、竜王戦の 組(添字) は棋士以外の枠での出場。 | ||||||||||||||||||
年度別成績
| 年度 | 対局数 | 勝数 | 負数 | 勝率 | (出典) | |||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2011年度 | 2 | 0 | 2 | 0.0000 | [20][21] | |||||
| 2012年度 | 5 | 3 | 2 | 0.6000 | [22][23][24][25] | |||||
| 2013年度 | 5 | 2 | 3 | 0.4000 | [26][27][28][29] | |||||
| 2014年度 | 5 | 4 | 1 | 0.2000 | [30][31][32] | |||||
| 2015年度 | 2 | 1 | 1 | 0.5000 | [33][34] | |||||
| 2016年度 | 4 | 1 | 3 | 0.2500 | [35][36][37][38] | |||||
| 通算 | 23 | 11 | 12 | |||||||
| 2017年4月1日 四段昇段 | ||||||||||
| 年度 | 対局数 | 勝数 | 負数 | 勝率 | (出典) | 通算成績 | ||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2017年度 | 40 | 25 | 15 | 0.6250 | [39] | 対局数 | 勝数 | 負数 | 勝率 | (出典) |
| 2018年度 | 48 | 32 | 16 | 0.6666 | [40] | 88 | 57 | 31 | ||
| 2019年度 | 38 | 25 | 13 | 0.6578 | [41] | 126 | 82 | 44 | ||
| 2020年度 | 39 | 21 | 18 | 0.5384 | [42] | 165 | 103 | 62 | ||
| 2017-2020 (小計) |
165 | 103 | 62 | 通算成績 | ||||||
| 年度 | 対局数 | 勝数 | 負数 | 勝率 | (出典) | 対局数 | 勝数 | 負数 | 勝率 | (出典) |
| 2021年度 | 44 | 34 | 10 | 0.7727 | [43] | 209 | 137 | 72 | 0.6555 | [44] |
| 2022年度 | 41 | 22 | 19 | 0.5365 | [45] | 250 | 159 | 91 | 0.6360 | [46] |
| 2023年度 | 42 | 27 | 15 | 0.6428 | [47] | 292 | 186 | 106 | 0.6369 | [48] |
| 2024年度 | 47 | 32 | 15 | 0.6808 | [49] | 339 | 218 | 121 | 0.6430 | [50] |
| 2021-2024 (小計) |
174 | 115 | 59 | |||||||
| 通算 | 339 | 218 | 121 | 0.6430 | [50] | |||||
| 2024年度まで | ||||||||||
著書
- 1手ずつ解説する四間飛車(2020年11月13日、マイナビ出版) ISBN 978-4839974930
- AI解析から読み解く 藤井聡太の決断(2023年3月17日、マイナビ出版) ISBN 978-4839982645