高野秀行 (棋士)
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7歳の頃、父から教わり将棋を始める[4][5]。その後、日本将棋連盟相模原支部長の内田昭吉の自宅教室で、鈴木大介、北浜健介、勝又清和、佐藤紳哉らとともに腕を磨く[6]。1983年、11歳の頃、4歳上の勝又が中学生名人戦で優勝して奨励会入りしたのを機に、プロを志す[6]。
1984年12月、中原誠(当時十段・王座)の弟子となり関東奨励会に6級で入会。同期には深浦康市、瀬川晶司ら。
プロ入りまでの道は平坦ではなく、入会から6か月後の1985年6月に7級に降級。1986年3月にやっと6級復帰。2級から1級、初段から二段には、それぞれ1年9か月かかる。一方で、5級から4級には2か月、二段から三段には4か月で昇級・昇段した。
三段リーグでは、初参加から9期目の第22回三段リーグで、前半を5勝4敗で折り返した後に粘り13勝5敗・1位の成績を収め、四段昇段が決定。入会から13年にしてプロ入りを果たす(1998年4月1日付)。
2000年、第50回NHK杯戦の予選を3連勝で通過。本戦1回戦で井上慶太を破る。
第16期(2003年度)竜王戦6組で優勝し、本戦進出、5組初昇級。2003年度の勝率は0.6944(25勝11敗)で全棋士中9位であった。
第30期(2004年度)棋王戦で本戦進出。予選決勝では渡辺明(この年に初の竜王位)に勝利。同年、第17期竜王戦5組昇級者決定戦(敗者復活戦)で、勝てば4組初昇級という一番で宮田敦史に敗れる。
2005年、第24回朝日オープン将棋選手権で本戦進出。1回戦で師匠の中原に敗れる。
2005年に行われた瀬川晶司プロ編入試験の試験官(対局者)を当初発表されていた熊坂学四段(段位は当時)に代わり務める。交代について髙野は、「不手際で、せっかく進めてきたイベントに支障が出るのを防ぎたかった」と語っている[7]。2005年11月6日、瀬川は髙野に勝ち、プロ入りを決めた。
2007年、第57回NHK杯戦で本戦出場。第66期(2007年度)順位戦C級2組で8勝2敗・3位の成績を挙げ、プロ入りから10年でC級1組へ初昇級。過去にも8勝2敗が2度あったが上がれず、三度目の正直となった。
第34期(2008年度)棋王戦で本戦進出。本戦2回戦で高橋道雄を破る。
2011年2月22日、五段昇段後120勝により六段昇段(通算220勝)[8]。
2024年10月3日、六段昇段後150勝により七段昇段(通算370勝)[9]。
2025年度より、「フリークラス宣言」によってフリークラスへ転出した[10]。年齢52歳・C級2組(降級点2)でのフリークラス転出のため、在籍期限は65歳を迎える2037年度末(2038年3月31日)となる。
棋風
人物
- 「秀行」という名前は、囲碁が好きな父親が、囲碁棋士の藤沢秀行名誉棋聖にあやかってつけた[6]。
- 趣味はゴルフ[1]。
- 詰将棋作家でもある[12]。
- 竜王戦などで観戦記の執筆を担当することがある。
- 1999年8月に行われた若手棋士指導対局会「グローイング・アップ'99」の発起人の一人でありリーダー格[6]。
- 上述のプロ編入試験では、編入試験実施賛成派であったが[13]、過熱したファンから高野宅へ「負けろ」と書かれた手紙が送りつけられる等の嫌がらせが発生した。一時は試験官を降りることも考えたが、最終的にはメンタル面を整理し対局に臨んでいる[14]。
- 次世代の育成に早くから関心を持っており普及にも熱心。2008年から「経堂こども将棋教室」を主催[15]。地域密着をモットーに子どもたちへの指導を行っている。
- 2015年、國學院大學で開講した「将棋と日本文化」の講師を担当[16][17]。2017年には東京理科大学[18]や明治大学[19]でも将棋に関する講座を担当。
- 2017年8月8日に入籍したことを連盟ホームページで発表[2]。
- 春風亭昇太と交流があり、10年以上の飲み友である。[20]
- 2016年に中学2年でプロ入りした藤井聡太がデビュー戦から無敗連勝で話題になっていた当時、「性能の良いマシンが参戦すると聞き、フェラーリやベンツを想像していたらジェット機が来たという感じ」と評していた。その藤井とは2019年度の第78期順位戦C級1組9回戦で対戦し、藤井が勝利してB級2組昇級を決めている[21]。
- 同姓同名のノンフィクション作家が将棋棋士と間違えられたエピソードをTwitterで明かした際、「大変ご迷惑をおかけしました」とリツイートしている[22][23]。
- 2021年、岡部敬史、さくらはな。との共著『「初段になれるかな」大会議』 (扶桑社新書)が、将棋ペンクラブ大賞技術部門・優秀賞を受賞した。
昇段履歴
主な成績
在籍クラス
| 開始 年度 |
順位戦 出典[25] |
竜王戦 出典[26] | ||||||||||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 期 | 名人 | A級 | B級 | C級 | 期 | 竜王 | 1組 | 2組 | 3組 | 4組 | 5組 | 6組 | 決勝 T |
|||||
| 1組 | 2組 | 1組 | 2組 | |||||||||||||||
| 1998 | 57 | C246 | 5-5 | 12 | 6組 | -- | 4-2 | |||||||||||
| 1999 | 58 | C227 | 7-3 | 13 | 6組 | -- | 3-2 | |||||||||||
| 2000 | 59 | C206 | 5-5 | 14 | 6組 | -- | 2-2 | |||||||||||
| 2001 | 60 | C219 | 8-2 | 15 | 6組 | -- | 6-2 | |||||||||||
| 2002 | 61 | C204 | 5-5 | 16 | 6組 | 0-1 | 5-0 | |||||||||||
| 2003 | 62 | C217 | 8-2 | 17 | 5組 | -- | 5-2 | |||||||||||
| 2004 | 63 | C206 | 5-5 | 18 | 5組 | -- | 2-2 | |||||||||||
| 2005 | 64 | C224 | 6-4 | 19 | 5組 | -- | 3-2 | |||||||||||
| 2006 | 65 | C215 | 5-5 | 20 | 5組 | -- | 2-2 | |||||||||||
| 2007 | 66 | C214 | 8-2 | 21 | 5組 | -- | 2-2 | |||||||||||
| 2008 | 67 | C125 | 3-7 | 22 | 5組 | -- | 2-2 | |||||||||||
| 2009 | 68 | C130 | 4-6 | 23 | 5組 | -- | 1-2 | |||||||||||
| 2010 | 69 | C123 | 4-6 | 24 | 5組 | -- | 2-2 | |||||||||||
| 2011 | 70 | C123 | 5-5 | 25 | 5組 | -- | 2-2 | |||||||||||
| 2012 | 71 | C119 | 6-4 | 26 | 5組 | -- | 3-2 | |||||||||||
| 2013 | 72 | C114 | 4-6 | 27 | 5組 | -- | 2-2 | |||||||||||
| 2014 | 73 | C123 | 4-6 | 28 | 5組 | -- | 1-2 | |||||||||||
| 2015 | 74 | C121 | 4-6 | 29 | 5組 | -- | 1-2 | |||||||||||
| 2016 | 75 | C125x | 3-7 | 30 | 5組 | -- | 0-3 | |||||||||||
| 2017 | 76 | C132 | 5-5* | 31 | 6組 | -- | 3-2 | |||||||||||
| 2018 | 77 | C120 | 3-7* | 32 | 6組 | -- | 2-2 | |||||||||||
| 2019 | 78 | C130+ | 7-3 | 33 | 6組 | -- | 0-2 | |||||||||||
| 2020 | 79 | C108x | 1-9 | 34 | 6組 | -- | 0-2 | |||||||||||
| 2021 | 80 | C135* | 4-6 | 35 | 6組 | -- | 1-2 | |||||||||||
| 2022 | 81 | C127*x | 3-7 | 36 | 6組 | -- | 3-2 | |||||||||||
| 2023 | 82 | C201x | 2-8 | 37 | 6組 | -- | 0-2 | |||||||||||
| 2024 | 83 | C246*x | 3-7 | 38 | 6組 | -- | 0-2 | |||||||||||
| 2025 | 84 | F宣 | 39 | 6組 | -- | - | ||||||||||||
| (2037年度末まで現役継続可) | (第51期竜王戦まで出場可) | |||||||||||||||||
| 順位戦、竜王戦の 枠表記 は挑戦者。右欄の数字は勝-敗(番勝負/PO含まず)。 順位戦の右数字はクラス内順位 ( x当期降級点 / *累積降級点 / +降級点消去 ) 順位戦の「F編」はフリークラス編入 /「F宣」は宣言によるフリークラス転出。 竜王戦の 太字 はランキング戦優勝、竜王戦の 組(添字) は棋士以外の枠での出場。 | ||||||||||||||||||
年度別成績
著書
- 高野秀行『これにて良し? 四間飛車vs急戦定跡再点検』毎日コミュニケーションズ、1999年9月。ISBN 4-8399-0233-X。
- 高野秀行『これで簡単形勢判断』毎日コミュニケーションズ、2001年9月。ISBN 4-8399-0595-9。
- 高野秀行『四間飛車がわかる本』浅川書房、2008年7月。ISBN 4-8613-7021-3。
- 高野秀行 監修 編『マンガでわかる! 楽しい子ども将棋入門』ナツメ社、2018年7月9日。ISBN 978-481636496-9。
- 高野秀行『こどもをぐんぐん伸ばす「将棋思考」 - 「負けました」が心を強くする』ワニブックス〈ワニプラス〉、2018年11月9日。ISBN 978-484709728-7。
- 高野秀行、岡部敬史、さくらはな。『将棋「初段になれるかな」会議』扶桑社〈扶桑社新書 293〉。ISBN 978-459408126-3。
- 将棋「観る将になれるかな」会議 高野秀行 (著), 岡部敬史(著), さくらはな。(著) 扶桑社新書 2019/6/30
- 将棋の駒はなぜ歩が金になるの? 高野秀行(著) 少年写真新聞社(ちしきのもり) 2019/9/13
- 将棋[初段になれるかな]大会議 高野秀行 (著), 岡部敬史(著), さくらはな。(著) 扶桑社新書 2020/9/23
- あの棋士はどれだけすごいの?会議 高野秀行 (著), 岡部敬史(著), さくらはな。(著) 扶桑社新書 2022/7/2