石田直裕
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プロ入り後
小学5年生の時に、級友と学校で対局したのが将棋を始めたきっかけであった[1][2]。
2001年9月、6級で奨励会に入会。直後は成績が振るわず、1年後には“直近10局で2勝8敗”を2回喫し、奨励会規定により7級に降級、5級昇級に2年を費やした。それ以降は順調に昇級・昇段を続け、18歳となった直後に二段に昇段。1年半で三段に昇段し、第44回(平成20年後期)より三段リーグに参加。4期目の第47期では4勝14敗と不振に喘ぎ降段点を喫する苦労を味わったものの、8期目となる第51回(平成24年前期)で13勝5敗の成績(上村亘に次いで2位)を修め、大学を卒業した翌年の23歳でプロ入り。
奨励会三段枠で出場した第1期(2011年)加古川青流戦では、1回戦で当時既にプロとなっていた佐藤慎一四段を破った。(2回戦で奨励会員に敗退)
2013年度(デビュー年度)は第26期竜王戦にて活躍。6組ランキング戦で決勝に進出し、いきなり5組への昇級を果たす(決勝で金井恒太に敗れ、準優勝)。
2014年度、第4期加古川青流戦で、決勝三番勝負に進出。藤森哲也に連勝して自身初の一般棋戦優勝を果たす。
2016年、第47期新人王戦で決勝に進出したが、増田康宏に連敗で敗れ、準優勝[3]。
2017年度、第25期銀河戦の本戦ブロックを4連勝で突破し、初の決勝トーナメント進出(1回戦で船江恒平に敗戦)。また、同年度の8月15日、第59期王位戦予選(対北島忠雄七段)に勝ち、五段に昇段した[4]。
2018年度、第31期竜王戦の5組ランキング戦で決勝に進出し、4組へ昇級する(決勝で藤井聡太に敗戦)。しかし、2021年度の第34期竜王戦にて3連敗を喫し、5組へ降級した。
2025年度、第38期竜王戦では4組ランキング戦で優勝し、決勝トーナメントへと進出。トーナメントでも勝ち進み、挑戦者決定戦3番勝負まで進出したが、佐々木勇気に0勝2敗で敗れてタイトル初挑戦とはならなかった[5]。この竜王戦での活躍などにより2025年の獲得賞金・対局料ランキングでは全棋士中第10位に入っている[6]。
棋風
人物
- 北海道日本ハムファイターズのファン[10]。自身も将棋連盟の野球部「キングス」に所属している[11]。
- 父は自衛官[12]。 奨励会入会から中学校を卒業するまでの間は、地元の北海道に居住し、奨励会の対局がある時は親に旭川空港や新千歳空港まで送ってもらい、飛行機で東京の将棋会館に通う生活を続けていた[1]。中学卒業後、母とともに上京し、都内の聖学院高等学校に入学[12]。
- 高3の時点で二段であったが、数学が得意であったことから、自己推薦入試で中央大学理工学部数学科へ進学した。
- 北海道出身の奨励会員が棋士となるのは、1999年4月に四段となった金沢孝史以来13年ぶり。
- 所司和晴七段門下の奨励会員が棋士となるのは、2001年10月に四段となった宮田敦史以来11年ぶり。また、同門下の兄弟子・渡辺明は高校の先輩である[13]。
- 2020年10月より札幌市に開設される日本将棋連盟「北海道研修会」の幹事を同郷棋士4名(屋敷伸之、中座真、野月浩貴、広瀬章人)と務めるなど、地元への普及活動にも熱心である。
エピソード
- 2012年度よりNHK杯の記録係を務めていた。
- 三段リーグにおける成績は67勝77敗(勝率4割7分)と負け越している。これは現行の三段リーグが制度化して以降11人目の記録である。
- 前述通り、プロ入りするまでは大変な苦労をしており、「六級から七級に落ちた時、親に負担をかけて好きな将棋をさせてもらっているのに、あまりにも不甲斐なくて両親に申し訳なくて泣くしかなかった」[14]と語っている。また、石田の母親は「今でも、なんでうちの息子が四段になれたのだろうと思う。彼より強かったのに四段になれなかった人もいたはず。だからこそ、息子はもっと頑張らなければならない立場」[15]とコメントしている。
- 2018年6月5日第31期竜王戦5組ランキング戦決勝の藤井聡太戦終盤で、藤井から△7七同飛成の強手を喰らった当時の心境を「ホームランを打たれたピッチャーのような気持ちでした」と語っている[16] 。
- 2021年8月25日、新型コロナウイルスに感染したことが日本将棋連盟から発表された[17]。9月7日、症状消失による復帰が発表された[18]。
昇段履歴
主な成績
一般棋戦優勝
- 加古川青流戦 - 1回(第4期=2014年度)
在籍クラス
竜王戦と順位戦のクラスは、将棋棋士の在籍クラス を参照。
| 開始 年度 |
順位戦 出典[22] |
竜王戦 出典[23] | ||||||||||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 期 | 名人 | A級 | B級 | C級 | 期 | 竜王 | 1組 | 2組 | 3組 | 4組 | 5組 | 6組 | 決勝 T |
|||||
| 1組 | 2組 | 1組 | 2組 | |||||||||||||||
| 2012 | 71 | 四段昇段前 | 26 | 6組 | -- | 5-1 | ||||||||||||
| 2013 | 72 | C244 | 5-5 | 27 | 5組 | -- | 2-2 | |||||||||||
| 2014 | 73 | C229 | 5-5 | 28 | 5組 | -- | 3-2 | |||||||||||
| 2015 | 74 | C222 | 5-5 | 29 | 5組 | -- | 2-2 | |||||||||||
| 2016 | 75 | C224 | 7-3 | 30 | 5組 | -- | 2-2 | |||||||||||
| 2017 | 76 | C211 | 6-4 | 31 | 5組 | -- | 4-1 | |||||||||||
| 2018 | 77 | C215 | 6-4 | 32 | 4組 | -- | 3-2 | |||||||||||
| 2019 | 78 | C214 | 4-6 | 33 | 4組 | -- | 2-2 | |||||||||||
| 2020 | 79 | C231 | 7-3 | 34 | 4組 | -- | 0-1/昇0-1/残0-1 | |||||||||||
| 2021 | 80 | C213 | 5-5 | 35 | 5組 | -- | 1-2 | |||||||||||
| 2022 | 81 | C224 | 4-6 | 36 | 5組 | -- | 6-1 | |||||||||||
| 2023 | 82 | C236 | 8-2 | 37 | 4組 | -- | 1-2 | |||||||||||
| 2024 | 83 | C206 | 6-4 | 38 | 4組 | - | 5-0 (1位) | |||||||||||
| 2025 | 84 | C219 | - | 39 | 3組 | -- | 38期挑戦の場合は1組 | |||||||||||
| 順位戦、竜王戦の 枠表記 は挑戦者。右欄の数字は勝-敗(番勝負/PO含まず)。 順位戦の右数字はクラス内順位 ( x当期降級点 / *累積降級点 / +降級点消去 ) 順位戦の「F編」はフリークラス編入 /「F宣」は宣言によるフリークラス転出。 竜王戦の 太字 はランキング戦優勝、竜王戦の 組(添字) は棋士以外の枠での出場。 | ||||||||||||||||||
年度別成績
| 年度 | 対局数 | 勝数 | 負数 | 勝率 | (出典) | 通算成績 | ||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2012年度 | 8 | 7 | 1 | 0.8750 | [24] | 対局数 | 勝数 | 負数 | 勝率 | (出典) |
| 2013年度 | 39 | 22 | 17 | 0.5641 | [25] | |||||
| 2014年度 | 40 | 22 | 18 | 0.5500 | [26] | |||||
| 2015年度 | 33 | 16 | 17 | 0.4848 | [27] | |||||
| 2016年度 | 45 | 27 | 18 | 0.6000 | [28] | |||||
| 2017年度 | 37 | 19 | 18 | 0.5135 | [29] | |||||
| 2018年度 | 31 | 16 | 15 | 0.5161 | [30] | |||||
| 2019年度 | 32 | 14 | 18 | 0.4375 | [31] | |||||
| 2020年度 | 28 | 14 | 14 | 0.5000 | [32] | 293 | 157 | 136 | ||
| 2012-2020 (小計) |
293 | 157 | 136 | 通算成績 | ||||||
| 年度 | 対局数 | 勝数 | 負数 | 勝率 | (出典) | 対局数 | 勝数 | 負数 | 勝率 | (出典) |
| 2021年度 | 32 | 15 | 17 | 0.4687 | [33] | 325 | 172 | 153 | 0.5292 | [34] |
| 2022年度 | 34 | 17 | 17 | 0.5000 | [35] | 359 | 189 | 170 | 0.5264 | [36] |
| 2023年度 | 41 | 29 | 12 | 0.7073 | [37] | 400 | 218 | 182 | 0.5450 | [38] |
| 2024年度 | 30 | 17 | 13 | 0.5666 | [39] | 430 | 235 | 195 | 0.5465 | [40] |
| 2021-2024 (小計) |
137 | 78 | 59 | |||||||
| 通算 | 430 | 235 | 195 | 0.5465 | [40] | |||||
| 2024年度まで | ||||||||||
その他表彰
- 2012年 名寄市長特別賞[41]。