エバリスト・ペレス・デ・カストロの肖像
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| フランス語: Portrait de Don Evaristo Pérez de Castro 英語: Portrait of Don Evaristo Pérez de Castro | |
| 作者 | フランシスコ・デ・ゴヤ |
|---|---|
| 製作年 | 1806年ごろ |
| 素材 | キャンバス上に油彩 |
| 寸法 | 99 cm × 68 cm (39 in × 27 in) |
| 所蔵 | ルーヴル美術館、パリ |
『エバリスト・ペレス・デ・カストロの肖像』(エバリスト・ペレス・デ・カストロのしょうぞう、仏: Portrait de Don Evaristo Pérez de Castro、英: Portrait of Don Evaristo Pérez de Castro)[1][2][3]、または『男性の肖像』(だんせいのしょうぞう、仏: Portrait d'homme、英: Portrait of a Man)[1][2]は、18-19世紀のスペインの巨匠フランシスコ・デ・ゴヤがキャンバス上に1806年ごろ、油彩で制作した絵画である。1902年に購入されて以来[1][2][3]、パリのルーヴル美術館に所蔵されている[1][2][3][4]。
この肖像画は長い間、『素描家の肖像』と呼ばれていた[4]。モデルの人物は不確かであるという見方もされてきた[1][4]が、現在、人物はエバリスト・ペレス・デ・カストロ (1778-1849年) であるとされる[1][2][3]。彼は自由主義思想を持った政治家で、ウィーン、ハンブルク、リスボンで外交官として勤めた[1][3]後、1838年に内務省長官、カスティーリャ王国の顧問に任命された[3]。
モデルの人物は画具を持って表されているため、外交官のペレス・デ・カストロではないという疑義も呈されたが、研究者ナイジェル・グレンディニングは、ペレス・デ・カストロが1800年に王立サン・フェルナンド美術アカデミーの名誉会員に立候補したこと、さらに父親を引き継いで、数多くの版画に加え、ゴヤの絵画3点を含む100点以上の絵画コレクションを持っていた大の美術愛好家であったことを明らかにした[3]。
作品

本作の制作年は、ペレス・デ・カストロがマドリードを離れ、リスボンに大使館書記として赴任した1806年以前であると思われる。同年、彼は国王カルロス3世から勲章をもらっており、もし1806年以降にゴヤに肖像画を描いてもらったならば、その勲章を着けているはずだからである[3]。
画面の左側上部から光が差し込み[1]、ペレス・デ・カストロの顔と半身を柔かに照らしている[1][3]。ゴヤはほかの部分が陰の中に沈むような照明法を用いているが、それにより、大きく明瞭な筆致で描かれた灰色の上衣が暗い背景から効果的に浮かび上がっている[3]。
ペレス・デ・カストロは、18世紀末にスペインで流行したフランス風の衣服に身を包んでいる。大きな襟の折り返しとボタンが付いダブルの上衣を纏い、首にはクラヴァットを何重にも巻いている[3]。彼は熱心な素描家であったようで[1]、それは、右手で素描用の木炭ホルダーを持っていること、そして仕上がったばかりと思われる素描が載ったテーブルに肘をついていることによって示される[1][4]。ちなみに、ペレス・デ・カストロのポーズは、『バルトロメ・スレダの肖像』 (ワシントン・ナショナル・ギャラリー) などでも用いられている[3]。