1975年のテレビ (日本)

From Wikipedia, the free encyclopedia

1975年のテレビ(1975ねんのテレビ)では、1975年昭和50年)の日本におけるテレビジョン放送全般の動向についてまとめる。

準キー局の毎日放送(MBS)と朝日放送がネットチェンジ(腸捻転解消)。

3月31日毎日放送(MBS)と朝日放送(ABC、後の朝日放送テレビ)による東京→大阪間ネットワークチェンジ(いわゆる腸捻転解消)を挙行。これにより、毎日放送はTBS系列となりJNNに、朝日放送はNET系列となりANNに各々加盟する


東日本放送宮城県、NETテレビ系)、テレビ新広島広島県フジテレビ系)がそれぞれ開局。

両局共10月1日に開局。これにより、両県の日本テレビ系列局(ミヤギテレビ、広島テレビ)がそれぞれクロスネット解消。さらに広島ホームテレビ(NETテレビ系)でネットしていた一部の日本テレビ系・フジテレビ系の番組が姿を消す。以上から、宮城・広島両県での民放4系列4局によるフルネット化が完了、7大都市圏全てで同体制が確立する


NHKのカラー受信契約数が1月31日に2000万を突破する。


番組


新機材、新技術導入など
  • 日本テレビが1月20日に、日本のテレビ業界初の1インチVTRを導入日本電気製 型番:TT-3000。翌年にはソニーが発売(型番:BVH-1000))。月内に、同VTRを使用した深夜放送での番組送出及びCMパッケージ送出を開始。同VTRは2インチVTRに比べ、機器が小型、初期コスト・維持コスト(保守およびテープコスト)が安価であり、かつ、タイムコードを除く通常音声が2トラック備えられていることから、1978年9月28日に同局で音声多重放送の実用化試験放送開始を機に各局それに替わって行き、最終的には日本はもとより、世界のアナログVTRの標準送出用となる。
  • NHKがこの年、昭和天皇の訪米取材報道がきっかけで、小型カラーテレビカメラと携帯型ビデオデッキ(当時はUマチック方式)を組み合わせた「ENG (Electronic News Gathering)」を導入。翌1976年には、民放でもテレビ高知福井テレビジョン放送で導入され始める。カラーフィルムの様な現像を必要とせず、撮って出しが直ぐにできたり、ダビング編集もできることから、フィルムに代わり、報道取材や番組ロケに於いての収録システムとして定着。最終的には全テレビ局で導入され、取材収録システムのスタンダードとなる。1982年にはカメラとビデオデッキを一体化したシステム「ベータカム」も登場する。


番組関係の出来事

1月

2月

  • 2日 - フジテレビ系、アニメ『サザエさん』でこの日から3月2日までの5週にわたって「サザエさん放送6周年傑作選」と銘打ち、これまでに放送された作品から厳選して再放送した。その後レギュラー放送と並行して、4月1日より火曜19:00枠で再放送『まんが名作劇場 サザエさん』を開始。レギュラー版と異なるオープニング・エンディングを採用し、1997年11月18日まで放送される人気番組となる。
  • 25日 - NHK総合、特別番組『三木政治に問う「社会的公正の確保について」』を放送。当時の内閣総理大臣 三木武夫と評論家 秋山ちえ子、そして当時専修大学教授の正村公宏が出演した[4][6]
  • 26日 - NHK総合、『海外取材番組』で「環太平洋の自然 オーストラリア」が放送開始( - 3月19日、全4回)[4]

3月

4月

5月

  • 2日 - フジテレビ系で、『小川宏ショー』司会の小川宏がフジテレビの全番組に出演する企画5・2小川宏のテレビアタック24時間!!が行われる[4]
  • 3日 - NHK総合、全盲児が普通小学校に入学するまでの過程を追ったドキュメンタリー特別番組『友だち100人できるかな』放送。後に第11回ABU賞のテレビドキュメンタリー部門を受賞[4][17][18]
  • 5日 - NHK総合で、若手アイドル歌手専門の歌謡特別番組『ヤング歌の祭典』をこの年から開始( - 1978年)。司会は山川静夫アナウンサー(当時)[4]
  • 712日 - エリザベス英女王来日。NHKと在京民放5社で国内では初の共同取材・同一素材によって放送。期間中、NHK総合と民放で同一画像にて公式行事を中継[4]
  • 24日 - TBS系土曜21時枠で、東映制作・丹波哲郎主演の刑事ドラマGメン'75』が放送開始( - 1982年4月3日)[4]

6月

  • 5日 - NET系、報道スペシャル番組『ザ・スペシャル』放送開始。この日の第1回は「きょうスエズ開く」と題し、エジプトスエズ現地から衛星中継を行った[4][19]
  • 13日 - NHK総合、『仏法僧 ―コノハズク―』を放送[20]山梨県精進湖畔で超高感度テレビカメラが初めてコノハズクの姿をとらえた[4]
  • 15日 - NHK総合、米パラマウント映画5つの銅貨』(字幕スーパー)の放送[21]にて、新開発の外国映画字幕自動挿入装置を初使用[4]
  • 17日 - NHK総合、『NHK特派員報告』でこの日「サイゴン陥落の記録」を放送[22]。この回は後にライプチヒ国際フィルム祭に参加、エゴン・エルウィン・キッシュ賞を受賞[4]
  • 27日 - 山口放送山口県議会の録画中継に於いて、日本社会党議員の質問で同社アナウンサー解雇問題等に関する部分をカットして放送。放送時間1人40分との取り決めに反し放送を私物化したとして、県議会審議が翌28日から30日まで3日間中断する[4]
  • 29日 - 日本テレビ系、サリドマイド児 貴くんの誕生から中学入学までの13年間の生活記録を追ったドキュメンタリー『明日をつかめ! 貴くん』放送[4]
  • 30日 - フジテレビ、日本各地から一品料理を紹介するミニ番組グルメ番組くいしん坊!万才』(キッコーマン醤油(後のキッコーマン)一社提供)にて、今まで各界の著名人が週替わりでリポーターを務めていたのが、この日からリポーターが固定化され、同初代として渡辺文雄が担当。1977年7月3日放送回まで515回務め、2代目の竜崎勝にバトンタッチする(番組の項目を参照)。

7月

  • 5日
    • NHK総合、「沖縄国際海洋博覧会」の開催に併せ、『海洋博だより』が放送開始( - 12月27日、全26回)[4]
    • TBS系
      • 公開バラエティ番組『8時だョ!全員集合』が、ザ・ドリフターズの「修行」という理由により公開生放送を同年9月13日まで一時中止。この間は「夏休み傑作特集」と銘打ち、これまでのコントの傑作選を放送した[注 17]
      • 『八木治郎の食糧ルポ』放送開始( - 9月27日、全13回)[4]
  • 13日 - テレビ神奈川(TVKテレビ)、日本テレビの後楽園球場巨人戦ナイター中継が時間切れで試合終了まで放送できない場合のリレー中継を実施、試合終了まで中継する「リレーナイター」が放送開始[4]。これは後に千葉テレビ放送群馬テレビの関東独立U局でも行われる様になる。
  • 16日 - NHK総合、『海外取材番組』で沖縄海洋博開催に関連し「海と人間」が放送開始( - 9月24日、全10回)[4]
  • 18日 - 日本時間のこの日、米ソの「アポロ・ソユーズテスト計画」に於いて、米の宇宙船アポロ18号とソ連のソユーズ19号の宇宙での初のドッキングの模様を、NHK総合・民放各局で放送。
    • NHK総合では、特別番組『アポロ・ソユーズドッキング』を、一部衛星中継を交えて午前0時から1時間35分に渡り放送[4][23]
    • NET系では、特別番組『米ソ宇宙で握手』を放送。こちらもアポロとソユーズのドッキングを衛星中継した[4]
  • 19日 - 「沖縄国際海洋博覧会」がこの日開幕。同開会式の模様や関連番組等を、NHK総合・民放各局で放送[4]
  • 27日 - NHK教育、『NHK劇場』の第1部で、テレビ音楽作品「魚が消えたとき愛はよみがえる」を放送(作:木村嘉長、作曲:佐藤真、振付:石井かほる、出演:佐野浅夫西村晃 ほか)[24]。後に同番組はイタリア賞に参加、同賞を受賞[4]
  • 28日 - NET系、特別番組『ちびっこものまね紅白歌合戦』を放送。この年は春大会を一旦中断し、新たに夏大会を開催、そしてこの回から総合司会が土居まさるから玉置宏に変更、玉置は1984年の最終放送まで続く。また12月29日には冬大会も放送された。
  • 29日 - NHK総合、単発番組『沖縄の海と空』を放送[25]。この撮影で、NHK開発の1型プリンプ水中カメラを初使用[4]

8月

9月

10月

  • 1日 - フジテレビ系、子供番組『ひらけ!ポンキッキ』が、この日より14:00から8:15に移動、昼の番組から朝の番組へと変更する。同時に関東地区では17:30より、当日放送分の再放送を開始した。なお枠移動に伴い、それまで月 - 土8:00 - 8:40で放送されていた『ママとあそぼう!ピンポンパン』は、平日放送が7:45 - 8:15に短縮繰り上げしたのに対し、土曜放送は8:00 - 8:30と短縮したのみ[注 22]、初めて平日と土曜の放送枠が異なった。この体制は1978年3月まで続く。
  • 4日
  • 5日
    • よみうりテレビ・日本テレビ系日曜19時台前半枠で、視聴者参加スポーツアトラクションバラエティ番組『びっくり日本新記録』放送開始( - 1985年10月。途中中断あり)。
    • 朝日放送・NET系『パネルクイズ アタック25』の放送時間がこの日から5分拡大(13:15 - 13:40→13:45に変更[注 25][注 26])。また新ルールとしてゲーム後半で正解者が他のパネルを1枚消せる「アタックチャンス」を採用、このルールは2021年の終了まで46年間続く番組名物となった。
  • 6日
    • NHK連続テレビ小説第16作『おはようさん』(NHK大阪放送局制作)放送開始。ここから年度後期の連続テレビ小説は大阪制作となる( - 1976年4月3日)。
    • 日本テレビ系の朝の子供番組『おはよう!こどもショー』が、この日より大リニューアル。平日版は2部に分け、第2部は今までと同じ「こどもショー」であったが、第1部は前日(5日)まで日曜で放送していた「コンちゃんのトンカチうたじまん」をリニューアルした「こどものどじまん」の曜日別戦となり、その曜日別のチャンピオンを、土曜日の「チャンピオン戦」で戦わせる内容に変更、そして日曜日は、子供の観客から参加者を募って歌わせる「とびいりのどじまん」だった。これに伴い「のどじまん」の司会は、大村崑石川牧子(当時:日本テレビアナウンサー)から横山やすし・西川きよし、審査員は山下毅雄(作曲家)から谷啓に、それぞれ変更[注 27]
    • TBSの平日18時台前半で、キー局で初のローカルワイドニュース番組『テレポートTBS6』が放送開始( - 1990年3月30日)。
  • 7日
  • 815日 - 日本テレビ系『水曜ロードショー』で、2週に渡り、1939年に全編カラー製作された米国の映画の長編名作風と共に去りぬ』が世界で初めてテレビ放映。8日の前編が32.2%、15日の後編が当時映画のテレビ放映に於いては歴代最高の38.9%の視聴率を記録した(いずれもニールセン調べ)[4][29]
  • 10日 - NET系金曜9時枠の千葉真一主演ドラマ第二弾『燃える捜査網』が始まる。
  • 15日 - NET系水曜19時30分枠で、東映動画(後の東映アニメーション)制作・日本船舶振興会(後の日本財団)提供のアニメ『一休さん』放送開始[注 29]1982年6月28日まで7年・全296回にわたって続く長寿アニメとなった。
  • 21日 - フジテレビ系、子供向け番組『ひらけ!ポンキッキ』で、番組オリジナル・ソングとしてこの日『およげ!たいやきくん』が生田敬太郎の歌で放送開始[注 30][30][31]。その後フジテレビへリクエストやレコード発売の問い合わせが殺到[31]、これを受け、フジ系のレコード会社であるキャニオン・レコード(後のポニーキャニオン)からシングル・レコードとして発売する計画が出た処、生田がこの歌が放送開始時にレコード発売予定がなかったことからテイチク(現・テイチクエンタテインメント)と専属契約を結んでしまい、キャニオン・レコードからの発売ができなくなった[32]ため、生田の歌での放送は11月27日を最後に終了、翌12月9日から子門真人に交代して放送を再開する[33](同曲の項目も参照)。

11月

  • 2日 - 朝日放送、恋愛バラエティ番組『ラブアタック! 7人のサムライ』がこの日関西ローカルで放送開始。司会は横山ノックとエバ[注 31]。当初は30分番組で、5か月後に『ラブアタック!』に改題し1時間番組に拡大。1977年4月3日よりテレビ朝日系列での全国ネット番組に昇格した( - 1984年10月14日)。
  • 30日 - 毎日放送・TBS系(当時)、夢路いとし・喜味こいしの司会で親しまれたゲームバラエティ番組『がっちり買いまショウ』(1963年 - 1975年、江崎グリコ・グリコグループ単独提供[注 32])が12年の歴史に幕。腸捻転解消に伴うネットチェンジ後は視聴率が低迷していた。

12月

その他テレビに関する話題

テレビ新広島(10月1日開局。写真は初代社屋)

開局

周年

番組

開局

記念回

視聴率

(※関東地区、ビデオリサーチ調べ)

バラエティ・歌番組

  1. 第26回NHK紅白歌合戦(NHK総合、12月31日)72.0%
  2. '75新春スターかくし芸大会(フジテレビ、1月1日)43.1%
  3. 1975年度輝く!日本レコード大賞(TBS、12月31日)43.0%

ドラマ

  1. 連続テレビ小説 鳩子の海(NHK総合、3月22日)53.3%
  2. 連続テレビ小説 水色の時(NHK総合、5月9日)46.8%
  3. 連続テレビ小説 おはようさん(NHK総合、12月10日)43.3%
  4. 大河ドラマ 元禄太平記・最終回(NHK総合、12月14日)41.8%
  5. 水戸黄門 第6部(TBS、9月1日)- 37.2%
  6. 太陽にほえろ!(日本テレビ、9月26日)- 35.5%
  7. 時間ですよ・最終回(TBS、4月9日)- 31.4%

スポーツ

  1. 大相撲春場所・千秋楽(NHK総合、3月23日 17:03-18:00)50.6%
  2. 世界J・ミドル級タイトルマッチ「ショットガン・アルバラード×輪島功一」(フジテレビ、1月21日)47.7%
  3. 第57回全国高等学校野球選手権大会・決勝(NHK総合、8月24日)45.3%
  4. 大相撲秋場所・千秋楽(NHK総合、9月28日 17:05-18:00)41.4%
  5. 木曜スペシャル 世界ライト級タイトルマッチ「ガッツ石松×ケン・ブキャナン」(日本テレビ、2月27日)40.7%

ニュース・報道

  1. ローカルニュース・天気予報(NHK総合、5月7日 20:55-21:00)50.6%
  2. ニュース(NHK総合、12月31日 20:55-21:00)45.7%
  3. ニュース(NHK総合、8月23日 7:00-7:20)42.5%
  4. 首都圏交通スト情報(NHK総合、5月9日 8:04-8:12)41.1%
  5. ニュースセンター特集(NHK総合、5月7日)40.8%
  6. スタジオ102(NHK総合、2月21日)40.4%

テレビ番組

参考文献

脚注

Related Articles

Wikiwand AI