上野裕和

From Wikipedia, the free encyclopedia

名前 上野裕和
生年月日 (1977-04-13) 1977年4月13日(48歳)
プロ入り年月日 2000年10月1日 (23歳)
 上野裕和 六段
名前 上野裕和
生年月日 (1977-04-13) 1977年4月13日(48歳)
出身地 神奈川県厚木市
棋士情報
プロ入り年月日 2000年10月1日 (23歳)
引退年月日 2023年5月16日(46歳)
棋士番号 238
所属 日本将棋連盟(関東)
師匠 安恵照剛八段
段位 六段
棋士DB 上野裕和
戦績
通算成績 208勝307敗(対局数515局) / 勝率0.4038
竜王戦最高クラス 6組(23期)
順位戦最高クラス C級1組(2期)
2023年5月17日現在
■テンプレート ■プロジェクト

上野 裕和(うえの ひろかず、1977年4月13日 - )は将棋棋士。棋士番号238。神奈川県厚木市出身。安恵照剛八段門下。日本将棋連盟理事(2009年5月-2011年5月)

兄とともに父に教わる形で将棋のルールを覚えたのは5歳の頃。小学3年生のころに厚木王将という道場に通い始めた。そこで年の近い北浜健介鈴木大介 (棋士)勝又清和高野秀行 (棋士)佐藤紳哉と対局している[1]。当時の上野は初段で、小学生準名人で五段だった北浜には二枚落ちでも負かされていたと2017年のインタビューで語っている[1]

奨励会には1991年9月、14歳で入会[2]。19歳で1級[2]、1999年9月の三段昇段まで、降級降段点B[注 1]を8回に亘り取得するなど苦労したものの、その都度立ち直り、三段リーグでは初参加から2期目(第27回・2000年度前期)で13勝5敗で2位[注 2]の成績を修め、四段へ昇段。

新四段として参加した第60期(2001年度)C級2組順位戦では3勝7敗と振るわず、早々に降級点を喫した。その後も好不調に波があったものの、2004年度に行われた第54回NHK杯で予選を3連勝で勝ち抜き本戦に出場[注 3]するなどの活躍をした。第65期(2006年度)に9勝1敗(3位)の成績を修めC級1組に昇級(五段昇段)。しかし昇級直後に2期連続で降級点[注 4]を喫し、制度上最短でC級2組に降級[注 5]。以降も公式戦の成績が振るわず、特に順位戦ではC級2組において第69期(2010年度)から第71期に亘り3期連続で降級点を喫し、35歳で順位戦への参加資格を失った(フリークラス編入)。

2018年、第68回NHK杯テレビ将棋トーナメント予選決勝で梶浦宏孝四段に勝ち、14年ぶり(二回目)に本戦へ出場[注 6][3]

2023年3月31日、フリークラス規定による引退が決定[4][5][2]

2023年5月16日第36期竜王戦(6組昇級者決定戦)の横山友紀四段との対局で敗退し引退となった[6]

棋風

  • 序盤巧者として知られ、相居飛車・対抗形・相振飛車すべて指しこなす。序盤の本や記事を多く書いている[注 7]

対局以外における活躍

  • 将棋の研究、普及に熱心で、子どもスクールの講師として長年活躍している。アマチュアとの指導対局では、会場に持参した「地獄・普通・天国」もしくは「鬼・普通・天使」といった3種のカードを選ばせ、力の出し具合をアマに指定させる事がある[注 8]
  • 2009年、日本将棋連盟理事選挙に出馬し当選。出版部担当・販売部担当・総務部副担当となる[7]
  • 2011年、日本将棋連盟理事選挙に出馬し落選。
  • 2016年、青野照市専務理事の主導により、「日本将棋連盟公式Webサイト」の仕様が変更されたものの[8][出典無効]間違いが多いうえ[9][出典無効]、 藤倉勇樹安西勝一の名前が画像ごと抹消されるなど問題点が多く、上野はTwitterで問題視し批判を述べた。さらに将棋ファンの意見を募ったうえ問題点を取り纏め、2016年9月の月例報告会で問題を提起した[10][出典無効]
  • 将棋ソフト不正使用疑惑については、三浦弘行九段への理事会の対応を批判し、「理事会は補償と謝罪を考えて欲しい」[11][出典無効]と述べている。

人物・私生活など

  • あだ名は「ちゅう太」。ねずみに似ていることからの由来だが、本人も認めており、自ら「ちゅう太ブログ」とHP題名にも使用している。
  • 2006年8月17日に実母が他界[12]。上述の昇級は亡き母に捧ぐ形となった。
  • 2012年11月に結婚したことを自身のブログで報告した[13]。直後には順位戦3局を含め5連勝するなど好調に転じたものの、結果的に続かず上述の通りフリークラスへの編入を余儀なくされた。その日、同時期に奨励会に在籍し、しのぎを削った松尾歩が気持ちを察して、朝まで付き合ってくれたことに救われた、と2018年第68回NHK杯テレビ将棋トーナメント1回戦の自戦記(対局相手は松尾)で明かしている[3]
  • 2019年、自身が主宰する横浜西口大人将棋教室を開講するなど指導にも熱心な棋士である[14]
  • 趣味は読書で、好きな小説家は吉本ばなな村山由佳宮本輝宮部みゆきさがら総百田尚樹など[15]
  • 名前がよく似ている上野裕寿とは血縁関係などがない別人である[16]。両者の現役棋士としての活動期間は重なっていないが、裕和の現役最後の出場となった第36期竜王戦において、奨励会員(三段)時代の裕寿も同じ6組ランキング戦に出場している。なお、裕寿が四段昇段を決めた際に、裕和は木村義雄十四世名人の名言である「よき後継者を得た」を使って昇段を祝福した[17]

昇段履歴

  • 1991年 : 6級 = 奨励会入会
  • 1997年 : 初段
  • 1999年9月 : 三段(第26回三段リーグから参加)
  • 2000年10月1日 : 四段(第27回三段リーグ成績2位) = プロ入り
  • 2007年4月1日 : 五段(順位戦C級1組昇級、通算88勝95敗)[18]
  • 2012年4月1日 (フリークラス編入、通算137勝180敗=五段昇段後49勝85敗)
  • 2019年4月1日 : 六段(フリークラス規定、通算185勝262敗)[19]
  • 2023年5月16日 : 引退(フリークラス規定、通算208勝307敗)[6]

主な成績

在籍クラス

順位戦・竜王戦の在籍クラスの年別一覧
開始
年度
(出典)順位戦
出典[20]
(出典)竜王戦
出典[21]
名人 A級 B級 C級 0 竜王 1組 2組 3組 4組 5組 6組 決勝
T
1組 2組 1組 2組
2000 59 昇段前 14 6組 -- 1-2
2001 60 C240 3-7 15 6組 -- 3-2
2002 61 C236 6-4 16 6組 -- 1-2
2003 62 C214 7-3 17 6組 -- 4-2
2004 63 C213 6-4 18 6組 -- 3-2
2005 64 C214 4-6 19 6組 -- 1-2
2006 65 C229 9-1 20 6組 -- 1-2
2007 66 C127x 3-7 21 6組 -- 1-2
2008 67 C130*x 1-9 22 6組 -- 2-2
2009 68 C203 6-4 23 6組 -- 1-2
2010 69 C206x 1-9 24 6組 -- 1-2
2011 70 C237*x 3-7 25 6組 -- 0-2
2012 71 C240**x 3-7 26 6組 -- 3-2
2013 72 F編 27 6組 -- 1-2
2014 73 F編 28 6組 -- 0-2
2015 74 F編 29 6組 -- 3-2
2016 75 F編 30 6組 -- 0-2
2017 76 F編 31 6組 -- 2-2
2018 77 F編 32 6組 -- 0-2
2019 78 F編 33 6組 -- 2-2
2020 79 F編 34 6組 -- 0-2
2021 80 F編 35 6組 -- 2-2
2022 81 F編 36 6組 -- 0-2
順位戦、竜王戦の 枠表記 は挑戦者。右欄の数字は勝-敗(番勝負/PO含まず)。
順位戦の右数字はクラス内順位 ( x当期降級点 / *累積降級点 / +降級点消去 )
順位戦の「F編」はフリークラス編入 /「F宣」は宣言によるフリークラス転出。
竜王戦の 太字 はランキング戦優勝、竜王戦の 組(添字) は棋士以外の枠での出場。

年度別成績

公式棋戦成績 (2023年度まで)
年度対局数勝数負数勝率(出典)
2000 7250.2857[22]
年度対局数勝数負数勝率(出典)
2001 3112190.3870[23]
2002 2714130.5185[24]
2003 3521140.6000[25]
2004 3014160.4666[26]
2005 2811170.3928[27]
2006 2514110.5600[28]
2007 2811170.3928[29]
2008 223190.1363[30]
2009 3016140.5333[31]
2010 2710170.3703[32]
(小計) 2831261570.4452
年度対局数勝数負数勝率(出典)
2011 279180.3333[33]
2012 259160.3600[34]
2013 121110.0833[35]
2014 165110.3125[36]
2015 166100.3750[37]
2016 219120.4285[38]
2017 188100.4444[39]
2018 2210120.4545[40]
2019 165110.3125[41]
2020 165110.3125[42]
(小計) 189671220.3544
年度対局数勝数負数勝率(出典)
2021 143110.2142[43]
2022 2010100.5000[44]
2023 2020.0000[45]
(小計) 3613230.3611
通算 5152083070.4038

著書

  • 『将棋・序盤完全ガイド 振り飛車編』、マイナビ、2012年10月、ISBN 4-8399-4465-2
  • 『将棋・序盤完全ガイド 相居飛車編』、マイナビ、2013年3月、ISBN 978-4-8399-4656-2
  • 『将棋・序盤完全ガイド 相振り飛車編』、マイナビ、2017年6月、ISBN 978-4-8399-6275-3
  • 『将棋・終盤完全ガイド 基本編』、マイナビ、2021年4月、ISBN 978-4-8399-7619-4 - 序盤ガイドの姉妹編

脚注

関連項目

外部リンク

Related Articles

Wikiwand AI