2020年シュタイアーマルクグランプリ

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日程 2020年シーズン第2戦
決勝開催日 7月12日
コース 恒久的レース施設
シュタイアーマルク州の旗 2020年シュタイアーマルクグランプリ
レース詳細
日程 2020年シーズン第2戦
決勝開催日 7月12日
開催地 レッドブル・リンク
 オーストリア シュタイアーマルク州 シュピールベルク英語版
コース 恒久的レース施設
コース長 4.318km
レース距離 71周 (306.452km)
決勝日天候 晴(ドライ)
ポールポジション
ドライバー
タイム 1:19.273
ファステストラップ
ドライバー スペインの旗 カルロス・サインツ
タイム 1:05.619 (68周目)
決勝順位
優勝
2位
3位

2020年シュタイアーマルクグランプリ (: 2020 Styrian Grand Prix) は、2020年のF1世界選手権第2戦として、2020年7月12日レッドブル・リンクで開催された。

正式名称は「Formula 1 Pirelli Grosser Preis Der Steiermark 2020[1]

新型コロナウイルス感染症の世界的流行による影響
新型コロナウイルス感染症の世界的流行によって開催延期や中止が相次ぎ[注 1]、15戦以上のレースを開催したいF1は同一サーキットで2回レースを開催することにし[2]、新たに発表された序盤8戦のスケジュールでレッドブル・リンクシルバーストン・サーキットがその対象となった[3]。これに伴い、本レースはサーキットの所在地であるシュタイアーマルク州に因み、「シュタイアーマルクグランプリ(: Styrian Grand Prix)」の名称が与えられた[4]
タイヤ
本レースでピレリが持ち込むドライ用タイヤのコンパウンドは前戦オーストリアGP同様、ハード(白):C2、ミディアム(黄):C3、ソフト(赤):C4[5]
パワーユニット(PU)
メルセデスは前戦オーストリアGPでPUのトラブルによりリタイアしたジョージ・ラッセルウィリアムズ)のエンジン(ICE)/ターボチャージャー(TC)/MGU-Hを2基目に交換を実施。また、電気系統のトラブルで前戦をリタイア(正確には完走扱い)したアレクサンダー・アルボンレッドブル)のコントロールエレクトロニクス(CE)を2基目への交換を実施した。なお、本年の年間最大使用基数はICE/TC/MGU-H/MGU-Kが3基、エナジーストア(ES)/コントロールエレクトロニクス(CE)が2基となっているが、本来22戦開催を前提としたものであるため変更される予定である[6]
その他
フェラーリは前戦オーストリアGPの苦戦を受け、本来次戦のハンガリーGPから投入する予定であった新しいフロントウイングを前倒しで持ち込んだ[7]

エントリー

レギュラードライバーは前戦オーストリアGPから変更なし。アルファロメオはリザーブドライバーのロバート・クビサ[8]ウィリアムズも同じくリザーブドライバーのジャック・エイトケンがFP1を走行する[9]

フリー走行

FP1(金曜午前)
気温25、路面温度42度、ドライコンディションで行われた[11]アルファロメオアントニオ・ジョヴィナッツィに代わりロバート・クビサが、ウィリアムズジョージ・ラッセルに代わってジャック・エイトケンが走行した。セッション開始から27分にニコラス・ラティフィ(ウィリアムズ)がターン3の立ち上がりでスローダウンしたが[12]、PUではなくギアボックスのトラブルであった[13]。このセッションでトップタイムを出したのはレーシング・ポイントセルジオ・ペレス(1分04秒867)で、マックス・フェルスタッペンレッドブル)が僅差で続いた[12][14]。背中の痛みに苦しむランド・ノリスマクラーレン)は[15]、黄旗が振られている間にオーバーテイクしたため、3グリッド降格ペナルティが科せられた[16]。また、FP2前にケビン・マグヌッセンハース)がエナジーストア(ES)とコントロールエレクトロニクス(CE)に関して2基目を投入していたことが発表された[17]
FP2(金曜午後)
翌日は一日を通して大雨に見舞われる予報が出たことで、状況次第で翌日に予定されているFP3と予選を行えない可能性が出てきた。もし日曜午前も予選を行えなかった場合はFP2のタイムでグリッドを決定する[18]。気温30度、路面温度53度、ドライコンディションで行われるこのセッションのタイムが重要視される可能性があるため、予選さながらのアタック合戦が繰り広げられた。FIA-F3第2戦の予選で赤旗が出された影響で5分遅れで開始され[19]、開始18分にダニエル・リカルドルノー)がターン9でリアからタイヤバリアに激突してリア部分を大破し、赤旗が出された。最後まで繰り広げられたアタック合戦を制したのはフェルスタッペン(1分03秒660)で、バルテリ・ボッタスメルセデス)に0.043秒差を付けた。この2人に続いたのがレーシング・ポイント勢でペレス3番手、ランス・ストロール4番手[18]と戦闘力の高さを見せた[20]
FP3(土曜午前)
前日の予報通り雨が降り、その影響でFP3の前に行われたFIA-F3第2戦のレース1はアクシデントが多発して赤旗中断となり、そのままレースは終了した。セッション開始時刻の現地時間12時になっても雨が降り続いたため開始を遅らせるとアナウンスされたが、コンディションは改善しないまま40分を過ぎたところでセッションはキャンセルされた[21]

予選

2020年7月11日 15:46 CEST(UTC+2)[注 2] 気温15、路面温度20度、ウエットコンディション[22]

雨の中行われた予選は、ルイス・ハミルトンメルセデス)が2番手のマックス・フェルスタッペンレッドブル)に1.2秒差を付けてポールポジションを獲得した。

経過

大雨によるコースコンディション不良のため午前のFP3が中止となり、その後も雨は降り続いたためこの日の予選の実施も難しいと見られた。令和元年東日本台風の直撃により土曜日の全セッションがキャンセルされた昨年の日本GPのように予選を日曜午前に行うことも検討されたが、その場合サポートレースFIA-F2ポルシェ・カレラカップを中止しないとならない[23]。ひとまずセーフティカーによるインスペクション走行を行った結果、予選の開始をディレイさせることにした。雨脚が弱まった30分後に再びセーフティカーによるインスペクション走行が行われ、46分遅れでQ1を開始することになった[22]

Q1は各車が一斉にコースインし予選の火蓋が切られた。そのうち、ロマン・グロージャンハース)がターン4でコースアウト。それが響いて結果的にアタックするタイミングを失い、タイムを記録できないまま予選を終えた。Q1に限っては路面状況が改善してタイムが上がっていく状況となったが、フリー走行で好調だったレーシング・ポイントはウエットコンディションに苦しみ、セルジオ・ペレスがQ1敗退を喫してしまった。一方、同じメルセデスPUを使用するウィリアムズジョージ・ラッセルが自身初のQ2進出を果たした。

Q2は、一旦弱まった雨が再び強くなっていった。そのうち、フェラーリは雨の中でも苦戦し、前戦オーストリアGPとは逆にセバスチャン・ベッテルが10番手で辛うじてQ3に進出する一方、シャルル・ルクレールは次第にコースコンディションが悪化する中でタイムの更新ができず、11番手でQ2敗退を喫した。ルクレールはさらに悪いことにダニール・クビアトのアタックを妨害したことで3グリッド降格のペナルティが科せられた[24]

Q3は、雨量が増えることを警戒して真っ先にコースインしたフェルスタッペンが1分21秒800のトップタイムを出すが、すぐにハミルトンが1分21秒272、さらにバルテリ・ボッタスが1分21秒036でトップタイムを更新する。セッション終盤になりフェルスタッペンが1分20秒489で再びトップに立つが、ハミルトンがすかさず0.787秒差でフェルスタッペンを逆転し、最終アタックではフェルスタッペンが最終コーナーでスピンを喫してタイムを更新できなかった一方、ハミルトンはさらに1分19秒273までタイムを更新する圧巻の走りを見せた。この2人に続いたのはマクラーレンカルロス・サインツで、マクラーレンにとって2014年イギリスGPジェンソン・バトン以来となる予選トップ3を獲得した[25][26][注 3]

ハースは予選終了後もウォーターポンプにトラブルが出てタイムを記録できなかったグロージャンのマシンを修理し続けたが、1回コースインしてるためパルクフェルメルールが適用され、本来一部を除くセッティング変更はできない。しかし、チームはパルクフェルメに入れる期限を3時間以上過ぎた23時20分まで修理を行い続け、さらに検査員の監督の下で修理作業を行っていなかったため、パルクフェルメ違反により失格の可能性があった。翌日朝にスチュワードの調査により最悪の事態は回避され、ピットレーンからの出走が許可された[27]。また、19番手のアントニオ・ジョヴィナッツィアルファロメオ)も予選後に6戦以内のギアボックス交換を行い5グリッド降格ペナルティが科せられたが、グロージャンがピットレーンスタートとなるため19番手スタートに変更はない[28]

予選結果

順位 No. ドライバー コンストラクター Q1 Q2 Q3 Grid
1 44 イギリスの旗 ルイス・ハミルトン メルセデス 1:18.188 1:17.825 1:19.273 1
2 33 オランダの旗 マックス・フェルスタッペン レッドブル-ホンダ 1:18.297 1:17.938 1:20.489 2
3 55 スペインの旗 カルロス・サインツ マクラーレン-ルノー 1:18.590 1:18.836 1:20.671 3
4 77 フィンランドの旗 バルテリ・ボッタス メルセデス 1:18.791 1:18.657 1:20.701 4
5 31 フランスの旗 エステバン・オコン ルノー 1:19.687 1:18.764 1:20.922 5
6 23 タイ王国の旗 アレクサンダー・アルボン レッドブル-ホンダ 1:20.882 1:19.014 1:21.011 6
7 10 フランスの旗 ピエール・ガスリー アルファタウリ-ホンダ 1:20.192 1:18.744 1:21.028 7
8 3 オーストラリアの旗 ダニエル・リカルド ルノー 1:19.662 1:19.229 1:21.192 8
9 4 イギリスの旗 ランド・ノリス マクラーレン-ルノー 1:18.504 1:18.448 1:20.925 9 1
10 5 ドイツの旗 セバスチャン・ベッテル フェラーリ 1:20.243 1:19.545 1:21.651 10
11 63 イギリスの旗 ジョージ・ラッセル ウィリアムズ-メルセデス 1:20.382 1:19.636 11
12 18 カナダの旗 ランス・ストロール レーシング・ポイント-BWTメルセデス 1:19.697 1:19.645 12
13 26 ロシアの旗 ダニール・クビアト アルファタウリ-ホンダ 1:19.824 1:19.717 13
14 16 モナコの旗 シャルル・ルクレール フェラーリ 1:20.871 1:19.628 14 2
15 20 デンマークの旗 ケビン・マグヌッセン ハース-フェラーリ 1:21.140 1:20.211 15
16 7 フィンランドの旗 キミ・ライコネン アルファロメオ-フェラーリ 1:21.372 16
17 11 メキシコの旗 セルジオ・ペレス レーシング・ポイント-BWTメルセデス 1:21.607 17
18 6 カナダの旗 ニコラス・ラティフィ ウィリアムズ-メルセデス 1:21.759 18
19 99 イタリアの旗 アントニオ・ジョヴィナッツィ アルファロメオ-フェラーリ 1:21.831 19 3
107% time: 1:23.661
PL 8 フランスの旗 ロマン・グロージャン ハース-フェラーリ No Time PL 4
ソース:[29][30]

追記
  • ^1 - ノリスはFP1においてターン5で黄旗が振られていたにもかかわらずガスリーをオーバーテイクしたため、3グリッド降格とペナルティポイント2点が加算された(合計2点)[16][31]
  • ^2 - ルクレールはQ2においてターン9及びターン10でクビアトのアタックを妨害したため、3グリッド降格とペナルティポイント1点が加算された(合計3点)[24][32]
  • ^3 - ジョヴィナッツィは予選後に6戦以内のギアボックス交換を行ったため5グリッド降格となったが、グリッド順位に変動はない[28][33]
  • ^4 - グロージャンはタイムを記録できず、予選終了後もマシンの修理を続けてパルクフェルメ規定に違反したため、ピットレーンからレースをスタートする[27][34]

決勝

第2戦終了時点のランキング

脚注

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