2025年カタールグランプリ

From Wikipedia, the free encyclopedia

カタールの旗 2025年カタールグランプリ
レース詳細
日程 2025年シーズン第23戦
決勝開催日 11月30日
開催地 ルサイル・インターナショナル・サーキット
カタールの旗 カタール アッ=ザアーイン ルサイル
コース長 5.419 km
レース距離 57周(308.611 km)
決勝日天候 夜間(ドライ)
ポールポジション
ドライバー
タイム 1:19.387
ファステストラップ
ドライバー オーストラリアの旗 オスカー・ピアストリ
タイム 1:22.996(44周目)
決勝順位
優勝
2位
3位

2025年カタールグランプリ(2025ねんカタールグランプリ、: 2025 Qatar Grand Prix、正式名称: Formula 1 Qatar Airways Qatar Grand Prix 2025[1])は、2025年のF1世界選手権の第23戦として、2025年11月30日ルサイル・インターナショナル・サーキットで開催された自動車レースカタールグランプリ)。

本項目に記載されている時刻は全て現地時間(AST / UTC+3[注 1])。

タイヤ
ピレリが持ち込むドライ用タイヤのコンパウンドはハード(白):C1、ミディアム(黄):C2、ソフト(赤):C3のハード寄りの組み合わせ[2]
ピレリは前年の決勝で使用されたラバーを分析した結果、左のフロントタイヤが使用不能になる寸前だったことが判明したため、タイヤの走行周回数を最大25周に制限することをレース開催から2週間前の11月17日に発表した。これにより、決勝は最低でも2ストップが必須となる[3]。カタールGPでは過去にも2023年の改修で新たに設置された高さ50mmのピラミッド形状の縁石によってタイヤのサイドウォールにダメージを与えたため、決勝での走行周回数を最大18周に制限し、最低でも3ストップが必須となる異例の措置を取っている[4]。この縁石は2024年に再改修されたため、一旦この制限は解除されていた[3]
ピレリタイヤの組み合わせ
ドライ用 ウェット用
C1 C2 C3 インターミディエイト フルウェット
(C1)
(ハード)
(C2)
(ミディアム)
(C3)
(ソフト)
(インターミディエイト)
(小雨用)
(フルウェット)
(大雨用)
DRS:1箇所[2]

※( )内は検知ポイント

  • DRS1:ターン16の305m先から(ターン15の40m先)
レースフォーマット
本年もスプリントが開催される[5]。これに伴い、フリー走行は初日の1回(FP1)のみとなる。
サーキット
トラックリミット防止のため、ターン6の出口、ターン10の外側、最終コーナーのターン16の出口に細長いグラベルトラップを設置し、ターン14のグラベルもコーナーのより早い位置から始まるように変更された。
ドライバーズ・チャンピオンシップの行方
前戦ラスベガスGPのレース終了後にマクラーレンの2台が失格となったことにより、2000年 - 2004年ミハエル・シューマッハ以来となるドライバーズ5連覇を目指すランキング3位のマックス・フェルスタッペン(366点)は首位のランド・ノリス(390点)に24点差まで接近し、同2位のオスカー・ピアストリ(366点)と同点に並んだ[6][7][注 2]。しかしノリスが有利な状況に変わりはなく、本GPのスプリントと決勝においてピアストリとフェルスタッペンより2点以上多く獲得した時点で、自身初のドライバーズタイトル獲得が決定する[8]
ボルトレトの5グリッド降格
前戦ラスベガスGPのレース序盤にランス・ストロールと接触し、ストロールは1周も走れずリタイア、ボルトレトも2周でリタイアした。この接触はボルトレトに責任があると判断され、本来ならば10秒のタイムペナルティを科されるところだったが、裁定の段階で既にリタイアしていたため、本GPの決勝においての5グリッド降格ペナルティに転換された[9][10]

エントリー

前戦から変更なし。

フリー走行

FP1

2025年11月28日 16:30(特記のない出典:[13]

  • 気温26、路面温度33度、晴れ、ドライ

FP1の結果

順位 ドライバー コンストラクター タイム
1 オーストラリアの旗 O.ピアストリ マクラーレン 1:20.924
2 イギリスの旗 L.ノリス マクラーレン 1:20.982
3 スペインの旗 F.アロンソ アストンマーティン・アラムコ 1:21.310
4 スペインの旗 C.サインツ ウィリアムズ 1:21.404
5 フランスの旗 I.ハジャー レーシングブルズ 1:21.503
出典: [14][15]
  • 注: トップ5まで掲載。

スプリント予選

2025年11月28日 20:30(特記のない出典:[16]

  • 気温22度、路面温度25度、夜間、ドライ[17]

スプリント予選の結果

順位 No. ドライバー コンストラクター SQ1 SQ2 SQ3 Grid
1 81 オーストラリアの旗 オスカー・ピアストリ マクラーレン-メルセデス 1:21.286 1:21.005 1:20.055 1
2 63 イギリスの旗 ジョージ・ラッセル メルセデス 1:21.432 1:21.136 1:20.087 2
3 4 イギリスの旗 ランド・ノリス マクラーレン-メルセデス 1:21.398 1:20.956 1:20.285 3
4 14 スペインの旗 フェルナンド・アロンソ アストンマーティンアラムコ-メルセデス 1:21.276 1:21.272 1:20.450 4
5 22 日本の旗 角田裕毅 レッドブル-ホンダRBPT 1:21.458 1:21.152 1:20.519 5
6 1 オランダの旗 マックス・フェルスタッペン レッドブル-ホンダRBPT 1:21.172 1:21.036 1:20.528 6
7 12 イタリアの旗 アンドレア・キミ・アントネッリ メルセデス 1:21.555 1:21.376 1:20.532 7
8 55 スペインの旗 カルロス・サインツ ウィリアムズ-メルセデス 1:21.438 1:21.172 1:20.542 8
9 16 モナコの旗 シャルル・ルクレール フェラーリ 1:21.636 1:21.190 1:20.622 9
10 23 タイ王国の旗 アレクサンダー・アルボン ウィリアムズ-メルセデス 1:21.721 1:21.212 1:20.788 10
11 6 フランスの旗 アイザック・ハジャー レーシングブルズ-ホンダRBPT 1:21.399 1:21.433 n/a 11
12 87 イギリスの旗 オリバー・ベアマン ハース-フェラーリ 1:21.526 1:21.494 n/a 12
13 5 ブラジルの旗 ガブリエル・ボルトレト キックザウバー-フェラーリ 1:21.623 1:21.567 n/a 13
14 27 ドイツの旗 ニコ・ヒュルケンベルグ キックザウバー-フェラーリ 1:21.327 1:21.631 n/a 14
15 31 フランスの旗 エステバン・オコン ハース-フェラーリ 1:21.773 1:21.666 n/a 15
16 18 カナダの旗 ランス・ストロール アストンマーティンアラムコ-メルセデス 1:21.807 n/a n/a PL 1
17 30 ニュージーランドの旗 リアム・ローソン レーシングブルズ-ホンダRBPT 1:21.851 n/a n/a 16
18 44 イギリスの旗 ルイス・ハミルトン フェラーリ 1:22.043 n/a n/a PL 2
19 10 フランスの旗 ピエール・ガスリー アルピーヌ-ルノー 1:22.112 n/a n/a PL 3
20 43 アルゼンチンの旗 フランコ・コラピント アルピーヌ-ルノー 1:22.364 n/a n/a PL 4
107% time(SQ1のトップタイムから107%): 1:26.854
出典: [18][19][20][21]
追記
  • ^1 - ストロールはパルクフェルメ下でサスペンションのセットアップを変更し、ステアリング、ステアリングコラムラック、ディフューザーのエッジ部、PUのエネルギーマネジメント調整に関連するパラメータも変更したため、スプリントはピットレーンからスタートする[22][23]
  • ^2 - ハミルトンはパルクフェルメ下でサスペンションのセットアップとリアウィングのアッセンブリーを変更したため、スプリントはピットレーンからスタートする[22][24]
  • ^3 - ガスリーはパルクフェルメ下でサスペンションのセットアップを変更したため、スプリントはピットレーンからスタートする[22][25]
  • ^4 - コラピントはパルクフェルメ下でサスペンションのセットアップを変更したため、スプリントはピットレーンからスタートする[22][26]

スプリント

2025年11月29日 17:00(特記のない出展:[27]

  • レース距離:19周(102.689 km)[28]
  • 気温25度、路面温度31度、夜間、ドライ

オスカー・ピアストリポール・トゥ・ウィンでスプリントを制し、3位でスプリントを終えたランキング首位のランド・ノリスとの差を2点縮めて22点差とした。5番手スタートの角田裕毅は好スタートを決めてマックス・フェルスタッペンとともにフェルナンド・アロンソオーバーテイクし、角田のチームプレイによりフェルスタッペンが4位に浮上した。その後レッドブル勢は上位3台のペースについていけず、フェルスタッペンはそのまま4位でスプリントを終えた。この時点でノリスとの差が25点に広がったことで、決勝においてノリスより前でフィニッシュできなければ、ドライバーズタイトル5連覇の可能性が消滅する。角田はトラックリミット違反を4回犯したため5秒ペナルティが科せられたが、角田と2秒差で6位のアンドレア・キミ・アントネッリも同様の理由で5秒ペナルティが科せられ、順位に変動はなかった。

スプリントの結果

順位 No. ドライバー コンストラクター 周回数 タイム/リタイア原因 Grid Pts.
1 81 オーストラリアの旗 オスカー・ピアストリ マクラーレン-メルセデス 19 26:51.033 1 8
2 63 イギリスの旗 ジョージ・ラッセル メルセデス 19 +4.951 2 7
3 4 イギリスの旗 ランド・ノリス マクラーレン-メルセデス 19 +6.279 3 6
4 1 オランダの旗 マックス・フェルスタッペン レッドブル-ホンダRBPT 19 +9.054 6 5
5 22 日本の旗 角田裕毅 1 レッドブル-ホンダRBPT 19 +19.327 1 5 4
6 12 イタリアの旗 アンドレア・キミ・アントネッリ 2 メルセデス 19 +21.391 2 7 3
7 14 スペインの旗 フェルナンド・アロンソ アストンマーティンアラムコ-メルセデス 19 +24.556 4 2
8 55 スペインの旗 カルロス・サインツ ウィリアムズ-メルセデス 19 +27.333 8 1
9 6 フランスの旗 アイザック・ハジャー レーシングブルズ-ホンダRBPT 19 +28.206 11
10 23 タイ王国の旗 アレクサンダー・アルボン ウィリアムズ-メルセデス 19 +28.925 10
11 5 ブラジルの旗 ガブリエル・ボルトレト キックザウバー-フェラーリ 19 +32.966 13
12 87 イギリスの旗 オリバー・ベアマン ハース-フェラーリ 19 +34.529 12
13 16 モナコの旗 シャルル・ルクレール フェラーリ 19 +35.182 9
14 30 ニュージーランドの旗 リアム・ローソン レーシングブルズ-ホンダRBPT 19 +36.916 16
15 31 フランスの旗 エステバン・オコン ハース-フェラーリ 19 +38.838 15
16 27 ドイツの旗 ニコ・ヒュルケンベルグ キックザウバー-フェラーリ 19 +39.638 14
17 44 イギリスの旗 ルイス・ハミルトン フェラーリ 19 +46.171 PL
18 10 フランスの旗 ピエール・ガスリー アルピーヌ-ルノー 19 +1:09.534 PL
19 18 カナダの旗 ランス・ストロール アストンマーティンアラムコ-メルセデス 19 +1:17.960 PL
20 43 アルゼンチンの旗 フランコ・コラピント アルピーヌ-ルノー 19 +1:20.804 PL
優勝スピード(勝者ピアストリの平均速度): 229.467 km/h[28]
ファステストラップ: ピエール・ガスリー - 1:23.188(19周目)[28]
出典: [29][28][21][30]
追記
  • ^1 - 角田はトラックリミット違反を4回犯したため、5秒のタイムペナルティ(ペナルティ未消化のため、レースタイムに5秒加算)が科せられた[31]
  • ^2 - アントネッリはトラックリミット違反を4回犯したため、5秒のタイムペナルティ(ペナルティ未消化のため、レースタイムに5秒加算)が科せられた[32]
ラップリーダー
ドライバー 周回数 リードラップ
オスカー・ピアストリ 19周 1-19(全周回)
出典: [33]
  • 太字は最多ラップリーダー

スプリント終了時点のランキング

ドライバーズタイトルを争う上位3名のみ掲載する。「差」はランキング首位のノリスとのポイント差。

順位 ドライバー ポイント
1 イギリスの旗 ランド・ノリス 396 -
2 オーストラリアの旗 オスカー・ピアストリ 374 22
3 オランダの旗 マックス・フェルスタッペン 371 25
出典: [34]

予選

2025年11月29日 21:00(特記のない出典:[35]

  • 気温21度、路面温度26度、夜間、ドライ

スプリントに続きオスカー・ピアストリが今季6回目のポールポジションを獲得した。ドライバーズタイトル争いでランキング首位のランド・ノリスは2番手で、マクラーレンフロントローを独占した。タイトル5連覇の可能性を僅かに残すマックス・フェルスタッペンはマクラーレン勢に続く3番手止まりで、角田裕毅はスプリント予選とは一転して16番手に沈みQ1で敗退した。

予選結果

順位 No. ドライバー コンストラクター Q1 Q2 Q3 Grid
1 81 オーストラリアの旗 オスカー・ピアストリ マクラーレン-メルセデス 1:20.234 1:19.650 1:19.387 1
2 4 イギリスの旗 ランド・ノリス マクラーレン-メルセデス 1:20.157 1:19.861 1:19.495 2
3 1 オランダの旗 マックス・フェルスタッペン レッドブル-ホンダRBPT 1:20.472 1:19.985 1:19.651 3
4 63 イギリスの旗 ジョージ・ラッセル メルセデス 1:20.074 1:20.186 1:19.662 4
5 12 イタリアの旗 アンドレア・キミ・アントネッリ メルセデス 1:20.576 1:20.084 1:19.846 5
6 6 フランスの旗 アイザック・ハジャー レーシングブルズ-ホンダRBPT 1:20.603 1:20.350 1:20.114 6
7 55 スペインの旗 カルロス・サインツ ウィリアムズ-メルセデス 1:20.520 1:20.251 1:20.287 7
8 14 スペインの旗 フェルナンド・アロンソ アストンマーティンアラムコ-メルセデス 1:20.598 1:20.219 1:20.418 8
9 10 フランスの旗 ピエール・ガスリー アルピーヌ-ルノー 1:54.432 1:51.760 1:51.540 9
10 16 モナコの旗 シャルル・ルクレール フェラーリ 1:20.564 1:20.343 1:20.561 10
11 27 ドイツの旗 ニコ・ヒュルケンベルグ キックザウバー-フェラーリ 1:20.630 1:20.353 n/a 11
12 30 ニュージーランドの旗 リアム・ローソン レーシングブルズ-ホンダRBPT 1:20.539 1:20.433 n/a 12
13 87 イギリスの旗 オリバー・ベアマン ハース-フェラーリ 1:20.548 1:20.438 n/a 13
14 5 ブラジルの旗 ガブリエル・ボルトレト キックザウバー-フェラーリ 1:20.653 1:20.534 n/a 19 1
15 23 タイ王国の旗 アレクサンダー・アルボン ウィリアムズ-メルセデス 1:20.629 1:20.629 n/a 14
16 22 日本の旗 角田裕毅 レッドブル-ホンダRBPT 1:20.761 n/a n/a 15
17 31 フランスの旗 エステバン・オコン ハース-フェラーリ 1:20.864 n/a n/a 16
18 44 イギリスの旗 ルイス・ハミルトン フェラーリ 1:20.907 n/a n/a 17
19 18 カナダの旗 ランス・ストロール アストンマーティンアラムコ-メルセデス 1:21.058 n/a n/a 18
20 43 アルゼンチンの旗 フランコ・コラピント アルピーヌ-ルノー 1:21.137 n/a n/a PL 2
107% time(Q1のトップタイムから107%): 1:25.679
出典: [36][37][38][39]
追記
  • ^1 - ボルトレトは前戦ラスベガスGPのレース序盤にストロールと接触した件の責任を問われ、本来ならば10秒のタイムペナルティを科されるところだったが、裁定の段階で既にリタイアしていたため、本GPの決勝においての5グリッド降格ペナルティに転換された[9][10]
  • ^2 - コラピントはパルクフェルメ下でマシンのセッティングを変更したため、決勝はピットレーンからスタートする[40]

決勝

2025年11月30日 19:00(特記のない出典:[41]

  • 気温23度、路面温度28度、湿度67%、夜間、ドライ

レースは3番手からスタートしたレッドブルマックス・フェルスタッペンが優勝した。ポールポジションからスタートしたマクラーレンオスカー・ピアストリが2位、ウィリアムズカルロス・サインツが3位となった。

タイヤの摩耗の激しさにより、タイヤサプライヤーのピレリが全セットのタイヤに対して最大周回数を25周とする異例の措置を取ったことで最低でも2ストップが必須となるため、タイヤ交換の戦略が重要となった。

フェルスタッペンが好スタートを決め、2番手スタートのランド・ノリスを抜いてマクラーレン勢の1-2体制を崩した。レース序盤は各車数珠つなぎの中進んでいくが、7周目のターン1でピエール・ガスリーニコ・ヒュルケンベルグが接触し、ヒュルケンベルグはマシンをコースサイドに止めたため、セーフティカー(SC)が導入された。各車このタイミングでタイヤ交換を済ませた中、マクラーレン勢のみがステイアウトを選択する。これでマクラーレン勢の1-2体制に戻ったが、SCが解除されるとステイした分のロスタイムを挽回するため2台ともペースを上げてフェルスタッペンらを引き離しにかかる。しかし、タイヤに限界が近づいてきた17周目以降はフェルスタッペンとペースが逆転し差を詰められ、最大周回数と定められた25周に近づいた24周目、フェルスタッペンに7.8秒差を付けていたピアストリがタイヤ交換を済ませ、4位を走行するアンドレア・キミ・アントネッリの後方でコースに復帰し、続いて25周目にノリスもタイヤ交換を終え、ピアストリの後方で5位を走行するフェルナンド・アロンソの前でコースに復帰した。これにより首位に浮上したフェルスタッペンをマクラーレン勢が必死に追う展開となるが、フェルスタッペンもそれに応じて18周走行したタイヤでピアストリが出したファステストラップに迫る走りを見せる。さらに2~3位を走行するサインツとアントネッリのDRSトレインに阻まれ、フェルスタッペンとの差を縮められなかった。30周目にアントネッリがサインツのDRS圏外(1秒差以上)まで差を広げられ、ここでピアストリがようやくアントネッリをオーバーテイクして3位に浮上する。

SCのタイミングとなった8周目にタイヤ交換したマクラーレン勢以外の全車が2度目のタイヤ交換を行い、マクラーレン勢は再び1-2体制となるが、首位ピアストリとフェルスタッペンとは7.7秒差しかなく、ピアストリはさらに差を広げるべく猛プッシュするが、ノリスはピアストリほどペースを上げることができず、その間にタイヤを変えたばかりのフェルスタッペンはノリスとの差を縮め、42周目にはノリスのDRS圏内まで迫ってきた。43周目にピアストリが2度目のタイヤ交換を済ませ、フェルスタッペンから17秒後方の3位でコースに復帰し、45周目にノリスも2度目のタイヤ交換を終えるが、アントネッリの後方5位でコースに復帰した。

ノリスはタイトル争いのダメージを抑えるべくアントネッリに接近していき、51周目にはDRS圏内まで迫るも抜くまでには至らず。サインツも3位表彰台の座を守るべく懸命に走行するが、最終盤でフロアにダメージを負ってペースが落ちてしまい、アントネッリとの差が縮まったものの3位表彰台を勝ち取った。アントネッリは残り2周でミスによりコースアウトしてしまい、ノリスは4位に浮上するも本GPでのタイトル獲得とはならなかった。

6位を走行していたアイザック・ハジャーが最終盤にスローパンクチャーを起こしてしまいリタイア(18位完走扱い)したことで、角田裕毅は10位に浮上しポイント獲得に漕ぎつけた。

SC出動中に全車タイヤ交換を済ませる中、マクラーレンの2台のみがタイヤ交換をしなかったことが結果的に致命傷となり[42]、逆転優勝を果たしたフェルスタッペンは勝利数でマクラーレン勢に並ぶ今季7勝目を挙げ、ポイントでピアストリを抜いてランキング2位に浮上し、首位ノリスとの差を12点に縮めてタイトル5連覇への望みを繋げた[43]。一方のノリスは苦しい展開ながらも、アントネッリのミスにも助けられて4位でレースを終えた。もし5位であれば、最終戦アブダビGPでフェルスタッペンが優勝、ノリスが3位の場合ポイントが並び、規定により優勝回数で上回るフェルスタッペンに年間優勝を許していたが、4位浮上によってアブダビではノリスが3位以上ならフェルスタッペンの順位に関わらずノリスの優勝が決まることとなった。

レース結果

順位 No. ドライバー コンストラクター 周回数 タイム/リタイア原因 Grid Pts.
1 1 オランダの旗 マックス・フェルスタッペン レッドブル-ホンダRBPT 57 1:24:38.241 3 25
2 81 オーストラリアの旗 オスカー・ピアストリ マクラーレン-メルセデス 57 +7.995 1 18
3 55 スペインの旗 カルロス・サインツ ウィリアムズ-メルセデス 57 +22.665 7 15
4 4 イギリスの旗 ランド・ノリス マクラーレン-メルセデス 57 +23.315 2 12
5 12 イタリアの旗 アンドレア・キミ・アントネッリ メルセデス 57 +28.317 5 10
6 63 イギリスの旗 ジョージ・ラッセル メルセデス 57 +48.599 4 8
7 14 スペインの旗 フェルナンド・アロンソ アストンマーティンアラムコ-メルセデス 57 +54.045 8 6
8 16 モナコの旗 シャルル・ルクレール フェラーリ 57 +56.785 10 4
9 30 ニュージーランドの旗 リアム・ローソン レーシングブルズ-ホンダRBPT 57 +1:00.073 12 2
10 22 日本の旗 角田裕毅 レッドブル-ホンダRBPT 57 +1:01.770 15 1
11 23 タイ王国の旗 アレクサンダー・アルボン ウィリアムズ-メルセデス 57 +1:06.931 14
12 44 イギリスの旗 ルイス・ハミルトン フェラーリ 57 +1:17.730 17
13 5 ブラジルの旗 ガブリエル・ボルトレト キックザウバー-フェラーリ 57 +1:24.812 19
14 43 アルゼンチンの旗 フランコ・コラピント アルピーヌ-ルノー 56 +1 Lap PL
15 31 フランスの旗 エステバン・オコン 1 ハース-フェラーリ 56 +1 Lap 16
16 10 フランスの旗 ピエール・ガスリー アルピーヌ-ルノー 56 +1 Lap 9
17 18 カナダの旗 ランス・ストロール 2 アストンマーティンアラムコ-メルセデス 55 接触ダメージ 18
18 6 フランスの旗 アイザック・ハジャー レーシングブルズ-ホンダRBPT 55 パンクチャー 6
Ret 87 イギリスの旗 オリバー・ベアマン 3 ハース-フェラーリ 41 ギアボックス 13
Ret 27 ドイツの旗 ニコ・ヒュルケンベルグ キックザウバー-フェラーリ 6 接触 11
優勝スピード(勝者フェルスタッペンの平均速度): 218.776 km/h[44]
ファステストラップ: オスカー・ピアストリ - 1:22.996(44周目)[45][44]
出典: [46][44][47][38][39]
追記
  • ^† - リタイアだが、90%以上の距離を走行したため規定により完走扱い。
  • ^1 - オコンは不正スタートにより、5秒のタイムペナルティ(ピットインで消化)が科せられた[48]
  • ^2 - ストロールはピットレーンでの速度違反により、5秒のタイムペナルティ(ピットインで消化)が科せられた[49]
  • ^3 - ベアマンはアンセーフリリースにより、10秒のストップ&ゴーペナルティ[注 3](ピットインで消化)が科せられた[51]
ラップリーダー
ドライバー 周回数 リードラップ
オスカー・ピアストリ 33周 1-23, 33-42
ランド・ノリス 2周 24, 43
マックス・フェルスタッペン 22周 25-32, 44-57
出典: [52]
  • 太字は最多ラップリーダー

主な記録

第23戦終了時点のランキング

脚注

Related Articles

Wikiwand AI