2025年メキシコシティグランプリ

From Wikipedia, the free encyclopedia

日程 2025年シーズン第20戦
決勝開催日 10月27日
コース長 4.304 km
メキシコシティの旗 2025年メキシコシティグランプリ
レース詳細
日程 2025年シーズン第20戦
決勝開催日 10月27日
開催地 エルマノス・ロドリゲス・サーキット
メキシコの旗 メキシコ メキシコシティ
コース長 4.304 km
レース距離 71周 (305.584 km)
決勝日天候 晴(ドライ)
ポールポジション
ドライバー
タイム 1:15.586
ファステストラップ
ドライバー イギリスの旗 ジョージ・ラッセル
タイム 1:20.052(50周目)
決勝順位
優勝
2位
3位

2025年メキシコシティグランプリ(2025ねんメキシコシティグランプリ、: 2025 Mexico City Grand Prix、正式名称: Formula 1 Gran Premio de la Ciudad de México 2025[1])は、2025年のF1世界選手権の第20戦として、2025年10月26日エルマノス・ロドリゲス・サーキットで開催された自動車レースメキシコシティグランプリ)。

本項目に記載されている時刻は全て現地時間(CDT / UTC-6[注 1])。

タイヤ
ピレリが持ち込んだドライ用タイヤのコンパウンドはハード(白):C2、ミディアム(黄):C4、ソフト(赤):C5と、前戦アメリカGP同様ハードが1段階固くなり、ハードとミディアムのコンパウンドの差が1段階飛ばされる組み合わせに変わった[2][3]
ピレリタイヤの組み合わせ
ドライ用 ウェット用
C2 C4 C5 インターミディエイト フルウェット
(C2)
(ハード)
C4)
(ミディアム)
(C5)
(ソフト)
(インターミディエイト)
(小雨用)
(フルウェット)
(大雨用)
DRS:3箇所[3]
※( )内は検知ポイント。
  • DRS1:ターン11の80m先から(ターン9の70m先)
  • DRS2:ターン17の240m先から(ターン15の出口)
  • DRS3:ターン3の115m先から(同上)
特別カラーリング
ホンダ・RA272のデモラン
60年前の1965年メキシコGPを制し、ホンダが初勝利を挙げたホンダ・RA272(ドライバーはリッチー・ギンサー)を、決勝前のデモランで角田裕毅がドライブする[6]。デモラン当日にはホンダ三部敏宏社長とホンダ・レーシング (HRC) の渡辺康治社長もサーキットを訪れ、角田のデモランを見届けつつ、F1公式インタビューも受けた。ホンダは2022年以降、HRCが製造するパワーユニット (PU) をレッドブル・パワートレインズ (RBPT) に提供する形を取っているが、来季からアストンマーティンにPUを供給するPUサプライヤーとして本格復帰を果たす予定となっている。三部社長は「今後もみなさんに感動をお届けする」と誓っている[7]

エントリー

レギュラードライバー
前戦から変更なし。
フリープラクティスドライバー
各チームともルーキードライバー(過去のF1選手権レースの出走が2回までのドライバーが対象)を年間4回(1台あたり2回)[注 2]金曜日のセッションで起用する義務に基づき、キック・ザウバーを除く9チーム[注 3]のドライバーがFP1に参加する。なお、岩佐歩夢平川亮の参加により、今回交代予定のない角田裕毅とともに3人の日本人ドライバーがFP1に参加する[8][9]

フリー走行

FP1

2025年10月24日 12:30 (特記のない出典:[12]

  • 気温23、路面温度48度、晴、ドライ

キック・ザウバーを除く9チームがルーキードライバーを起用した(詳細は#エントリーの項目を参照)。ルーキードラーバーを含めた全車は大きなアクシデントやマシントラブルもなく順調に周回をこなしていった。唯一ルーキードライバーを起用しなかったキック・ザウバー勢はニコ・ヒュルケンベルグが3番手、ガブリエル・ボルトレトが5番手と上位に進出した。ルーキードライバーの最上位はマックス・フェルスタッペンのマシンを走らせたアービッド・リンドブラッドの6番手で、燃料比較量や走行プランなどの違いもあるため単純比較はできないが、8番手の角田裕毅を上回った[13]

FP2

2025年10月24日 16:00 (特記のない出典:[14]

  • 気温26度、路面温度43度、晴、ドライ

通常のドライバーが20人出揃ってセッションが行われたが、序盤にアンドレア・キミ・アントネッリがトラブルを訴えてピットに戻り、少し遅れてコースに復帰した。ランド・ノリスもミスファイアを訴えたが、トラブルには至らずそのまま走行を続けた。アレクサンダー・アルボンがターン16で左リアを壁にヒットさせてしまったが、セッションの中断には至らなかった。角田は「ターン2で縁石に乗ったのでフロアをチェックしてほしい」と無線を入れたが、その後も問題なく走行を続け、7番手でセッションを終えた。トップタイムはフェルスタッペンが記録し、タイトルを争うマクラーレン勢はノリスが4番手とまずまずの結果を残したが、オスカー・ピアストリはアタックが不発で12番手に終わった[15]

FP3

2025年10月25日 11:30 (特記のない出典:[16]

  • 気温23度、路面温度45度、晴、ドライ

開始から40分間は各車レース想定でロングランを行い、残り20分以降は予選を想定したアタックが行われた。ノリスが1分16秒633でトップタイムを記録して2番手のルイス・ハミルトンに0.3秒以上の差を付け、ノリスから0.5秒差で3番手のジョージ・ラッセルが続いた。ラッセルから9番手の角田までは0.2秒差の混戦で、ノリスとタイトルを争うランキング首位のピアストリは5番手、マクラーレン勢を猛追するフェルスタッペンは6番手にとどまった。

フリー走行の結果

予選

2025年10月25日 15:00 (特記のない出典:[23]

  • 気温26度、路面温度48度、晴、ドライ

ランド・ノリスが今季5回目のポールポジションを獲得した。シャルル・ルクレールも1分15秒台の驚速タイムをマークしたが、ノリスに0.262秒の差で塗り替えられ2番手、ルイス・ハミルトンが3番手となった。ランキング2位のノリスとドライバーズタイトルを争う3位のマックス・フェルスタッペンは5番手、首位のオスカー・ピアストリは8番手に終わった。アイザック・ハジャーはQ1でトップタイムを記録し、Q3まで進出して9番手を得た。角田裕毅はQ2の最後に暫定10番手となったが、ピアストリが角田のタイムを上回ったため11番手に下がり、Q3進出はならなかった。なお、7番手のカルロス・サインツは前戦アメリカGPの決勝でアンドレア・キミ・アントネッリとの接触により、レース後に本GPでの5グリッド降格ペナルティが科せられた[24]ため、8番手のピアストリから12番手のエステバン・オコンまでのスターティンググリッドが1つずつ繰り上がり、サインツは12番手からのスタートとなる。

予選結果

順位 No. ドライバー コンストラクター Q1 Q2 Q3 Grid
1 4 イギリスの旗 ランド・ノリス マクラーレン-メルセデス 1:16.899 1:16.252 1:15.586 1
2 16 モナコの旗 シャルル・ルクレール フェラーリ 1:17.024 1:16.658 1:15.848 2
3 44 イギリスの旗 ルイス・ハミルトン フェラーリ 1:16.736 1:16.458 1:15.938 3
4 63 イギリスの旗 ジョージ・ラッセル メルセデス 1:16.895 1:16.537 1:16.034 4
5 1 オランダの旗 マックス・フェルスタッペン レッドブル-ホンダRBPT 1:17.076 1:16.605 1:16.070 5
6 12 イタリアの旗 アンドレア・キミ・アントネッリ メルセデス 1:17.291 1:16.773 1:16.118 6
7 55 スペインの旗 カルロス・サインツ ウィリアムズ-メルセデス 1:17.171 1:16.607 1:16.172 12 1
8 81 オーストラリアの旗 オスカー・ピアストリ マクラーレン-メルセデス 1:17.158 1:16.737 1:16.174 7
9 6 フランスの旗 アイザック・ハジャー レーシングブルズ-ホンダRBPT 1:16.733 1:16.804 1:16.252 8
10 87 イギリスの旗 オリバー・ベアマン ハース-フェラーリ 1:17.040 1:16.787 1:16.460 9
11 22 日本の旗 角田裕毅 レッドブル-ホンダRBPT 1:17.234 1:16.816 n/a 10
12 31 フランスの旗 エステバン・オコン ハース-フェラーリ 1:16.948 1:16.837 n/a 11
13 27 ドイツの旗 ニコ・ヒュルケンベルグ キックザウバー-フェラーリ 1:17.251 1:17.016 n/a 13
14 14 スペインの旗 フェルナンド・アロンソ アストンマーティンアラムコ-メルセデス 1:17.232 1:17.103 n/a 14
15 30 ニュージーランドの旗 リアム・ローソン レーシングブルズ-ホンダRBPT 1:16.961 1:18.072 n/a 15
16 5 ブラジルの旗 ガブリエル・ボルトレト キックザウバー-フェラーリ 1:17.412 n/a n/a 16
17 23 タイ王国の旗 アレクサンダー・アルボン ウィリアムズ-メルセデス 1:17.490 n/a n/a 17
18 10 フランスの旗 ピエール・ガスリー アルピーヌ-ルノー 1:17.546 n/a n/a 18
19 18 カナダの旗 ランス・ストロール アストンマーティンアラムコ-メルセデス 1:17.606 n/a n/a 19
20 43 アルゼンチンの旗 フランコ・コラピント アルピーヌ-ルノー 1:17.670 n/a n/a 20
107% time(Q1のトップタイムから107%): 1:22.104
出典: [25][26][27][28]
追記
  • ^1 - サインツは前戦アメリカGPの決勝でアントネッリとの接触を引き起こしたため、5グリッド降格ペナルティが科せられた[24][29]

決勝

2025年10月26日 14:00 (特記のない出典:[30]

  • 気温26度、路面温度52度、湿度25%、晴、ドライ

ランド・ノリスが一度も首位の座を譲らず、2位のシャルル・ルクレールに30秒の大差を付けてポール・トゥ・ウィンを決め、今季6勝目を挙げた。マックス・フェルスタッペンはレース終盤にルクレールを抜きにかかったが及ばず、3位となった。

スタートでポールポジションのノリスから4番手のフェルスタッペンまでの上位4台が4ワイドで1コーナーに突っ込み、フェルスタッペンがコース外に追いやられたが順位に変化はないまま1周目を終えた。この件で5番手スタートのジョージ・ラッセルは無線でフェルスタッペンのコース外走行について訴えたが、審議対象にはならなかった。後方ではリアム・ローソンが接触の影響によりフロントウィングを交換してコースに復帰したが、5周目にリタイアした。

6周目にはフェルスタッペンがルイス・ハミルトンオーバーテイクを仕掛けたが接触し、その間隙を突く形でオリバー・ベアマンがフェルスタッペンの前に出る。ハミルトンはコース外を走行してアドバンテージを得たと判断され、10秒ペナルティが科せられた。

レース中盤に入り、各車タイヤ交換のためにピットインするが、カルロス・サインツがピットレーンでの速度違反を犯して5秒ペナルティを科された(サインツは2度目のピットインでも速度違反を犯してドライブスルーペナルティを受けた)以外は実質的な順位の変化はなかったが、37周目までピットインを遅らせた角田裕毅はジャッキアップのミス[31]によりタイヤ交換に手間取り、入賞圏外の15番手まで順位を落としてしまった。

3番手を走行していたベアマンが2度目のタイヤ交換を行い、フェルスタッペンが3番手に浮上する。その後フェルスタッペンはルクレールとの差を縮めていき、レース終盤にはDRSが使えるところまで接近したが、70周目にサインツがマシンを止めたことによりバーチャル・セーフティカー(VSC)が導入された。VSCは最終盤に解除されたが、フェルスタッペンはルクレールをオーバーテイクする機会を失った。角田はタイヤ交換時のミスが響き、入賞圏内にあと一歩及ばず11位でフィニッシュした。ベアマンは表彰台には届かなかったが、オスカー・ピアストリを抑えてハース史上最高位タイの4位でフィニッシュし[32]、「ドライバーズ・オブ・ザ・デイ」も受賞した[33]。チームメイトのエステバン・オコンも9位に入賞してハースはダブル入賞を果たし、コンストラクターズランキングを9位から8位に上げ、同6位のレーシングブルズとの差も10点まで縮まり、2位を争う3チームのみならず、中団グループのランキング争いも激しさを増すことになった[32][34]

ドライバーズタイトル争いは、ランキング2位のノリスがレースを終始支配して優勝し、チームメイトでランキング首位のピアストリが5位に終わったことで、ノリスがピアストリを1点差で逆転してランキング首位に浮上した。同3位のフェルスタッペンは3位に終わったものの、首位となったノリスとの差を4点縮めて36点差とし、逆転タイトルの可能性を残すことに成功した[35]。コンストラクターズの2位争いはフェラーリメルセデスを抜いて2位に浮上したが、3位に後退したメルセデスとの差はわずか1点、同4位のレッドブルとは10点差と緊迫した争いが続く[34]

レース結果

順位 No. ドライバー コンストラクター 周回数 タイム/リタイア原因 Grid Pts.
1 4 イギリスの旗 ランド・ノリス マクラーレン-メルセデス 71 1:37:58.574 1 25
2 16 モナコの旗 シャルル・ルクレール フェラーリ 71 +30.324 2 18
3 1 オランダの旗 マックス・フェルスタッペン レッドブル-ホンダRBPT 71 +31.049 5 15
4 87 イギリスの旗 オリバー・ベアマン ハース-フェラーリ 71 +40.955 9 12
5 81 オーストラリアの旗 オスカー・ピアストリ マクラーレン-メルセデス 71 +42.065 7 10
6 12 イタリアの旗 アンドレア・キミ・アントネッリ メルセデス 71 +47.837 6 8
7 63 イギリスの旗 ジョージ・ラッセル メルセデス 71 +50.287 4 6
8 44 イギリスの旗 ルイス・ハミルトン 1 フェラーリ 71 +56.446 3 4
9 31 フランスの旗 エステバン・オコン ハース-フェラーリ 71 +1:15.464 11 2
10 5 ブラジルの旗 ガブリエル・ボルトレト キックザウバー-フェラーリ 71 +1:16.863 16 1
11 22 日本の旗 角田裕毅 レッドブル-ホンダRBPT 71 +1:19.048 10
12 23 タイ王国の旗 アレクサンダー・アルボン ウィリアムズ-メルセデス 70 +1 Lap 17
13 6 フランスの旗 アイザック・ハジャー レーシングブルズ-ホンダRBPT 70 +1 Lap 8
14 18 カナダの旗 ランス・ストロール アストンマーティンアラムコ-メルセデス 70 +1 Lap 19
15 10 フランスの旗 ピエール・ガスリー アルピーヌ-ルノー 70 +1 Lap 18
16 43 アルゼンチンの旗 フランコ・コラピント アルピーヌ-ルノー 70 +1 Lap 20
17 55 スペインの旗 カルロス・サインツ 2 ウィリアムズ-メルセデス 67 アクシデント 12
Ret 14 スペインの旗 フェルナンド・アロンソ アストンマーティンアラムコ-メルセデス 34 ブレーキ 14
Ret 27 ドイツの旗 ニコ・ヒュルケンベルグ キックザウバー-フェラーリ 25 ハンドリング 13
Ret 30 ニュージーランドの旗 リアム・ローソン レーシングブルズ-ホンダRBPT 5 接触ダメージ 15
優勝スピード(勝者ノリスの平均速度): 196.848 km/h[36]
ファステストラップ: ジョージ・ラッセル - 1:20.052(50周目)[37][36]
出典: [38][36][39][27][28]
追記
  • ^† - リタイアだが、90%以上の距離を走行したため規定により完走扱い。
  • ^1 - ハミルトンはコース外を走行しアドバンテージを得たため、10秒のタイムペナルティ(ピットインで消化)が科せられた[40]
  • ^2 - サインツは以下2件のペナルティが科せられた。
    • ピットレーンでの速度違反(80.2km/h、規定速度は80km/h)により、5秒のタイムペナルティ(ピットインで消化)[41]
    • ピットレーンでの速度違反(2回目、89.8km/h)により、ドライブスルーペナルティ(ピットインで消化)[42]
ラップリーダー
ドライバー 周回数 リードラップ
ランド・ノリス 71周 1-71(全周回)
出典: [43]
  • 太字は最多ラップリーダー

主な記録

第20戦終了時点のランキング

脚注

Related Articles

Wikiwand AI